岡崎・滝山寺【岡崎観光きらり百選 bV6】  場所の地図

 岡崎市の常盤地区に、天下の奇祭として有名な鬼まつりが行われる滝山寺があります。天台宗の寺院で、正式名称を吉祥陀羅尼山薬樹王院瀧山寺といいます。境内北側にある「滝山東照宮」は、すでに【24.7.30:第470号】で紹介済みです。本堂前にある百選の案内板には、「鬼まつりと滝山寺」というタイトルで、次の説明文がありました。

 飛騨の内匠藤原光延が建立した三門(仁王門)は重要文化財に指定されています。入母屋造り、こけらぶきの大屋根は力強く、全体が壮大で、仁王像は運慶の作と伝えられます。また本堂(重文)は、県下最古(南北朝時代)の木造建築物です。
 旧暦正月7日に近い土曜日に行われる鬼まつりは、県の無形文化財に指定され、多くの参観者でにぎわいます。

 三門は、本堂がある場所より西へ1kmほど離れた場所にあります。間近で見るとその荘厳さにうたれます。
 山の中腹にある本堂は、急な石の階段を登った先にあらわれます。日本最古とうたっているだけに、その歴史の重みに感動させられます。
 滝山寺の見所は、三門や本堂だけではありません。宝物殿(¥300)の中には、感動する寺宝であふれています。宝物殿は通常施錠されており、拝観希望者は宝物殿前にあるブザーを押すようになっています。そのブザーを押すと、住職が庫裡から登場し、施錠を解き、中を案内してくれました。国指定重文である、運慶・湛慶父子作の聖観音・梵天・帝釈天三尊像をはじめとするいくつかの仏像を間近で拝観することができます。また、鬼まつりに使用される鬼面をはじめ寺宝でいっぱいです。住職の心温まる解説にも感動しました。また訪れたい場所のひとつになりました。
 鬼まつりも、過去に一度参観していますが、もう一度チャレンジしたいと思いました。

三門 場所の地図 運慶作の仁王像 
日本最古の建造物である本堂 国指定重要文化財などの多くの寺宝が収蔵されている宝物殿
≪平成26(2013)年3月28日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年3月31日(月):第1079号】