法隆寺  場所の地図

 昨日紹介した薬師寺から南西へ10km行ったところに、正岡子規の句「柿食えば鐘がなるなる法隆寺」で有名な「法隆寺」があります。聖徳宗の総本山で、山号はありません。別名を斑鳩寺(いかるがでら)といいます。
 法隆寺の縁起については、拝観(¥1,000)のしおりに、次の説明がありました。

 法隆寺は飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築です。
 用明天皇が自らの病気平癒を祈って寺と仏を造ることを請願されましたが、その実現を見ずに崩御されました。そこで推古天皇と聖徳太子が用明天皇のご依願遺願を継いで、推古15(607)年に寺とその本尊「薬師如来」を造られたのが起源であると伝えられています。
 現在、法隆寺は塔・金堂を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられています。広さ18万7千uの境内には、飛鳥時代を始めとする各時代の粋を集めた建築物が軒をつらね、たくさんの宝物類が伝来しています。国宝・重要文化財に指定されたものだけでも約190件、点数にして2300余点に及んでいます。
 このように法隆寺は聖徳太子が建立された寺院として、1400年に及ぶかがやかしい伝統を今に誇り、とくに平成5(1993)年には、ユネスコの世界文化遺産のリストに日本で初めて登録されるなど、世界的な仏教文化の宝庫として人々の注目を集めています。

 この説明にあるように、広い法隆寺の境内は見どころでいっぱいです。すべての見どころを順序通り拝観しました。感動の約2時間でした。

南大門(室町時代) 中門(飛鳥時代) 「日本最初の世界文化遺産」を示す石碑
五重塔(飛鳥時代) 金堂(飛鳥時代) 正岡子規の句碑「柿くえば・・・・」
大講堂(平安時代) 聖霊院(鎌倉時代) 東西大門間の参道
百済観音堂(飛鳥時代) 東院伽藍礼堂 夢殿(奈良時代)
≪平成26(2014)年1月7日撮影≫

 本日このウェブが、記念すべき1000号を迎えました。平成23(2011)年4月18日に、第1号をアップしてから、約2年9ヶ月です。ちりも積もれば山となるという諺を実感しています。

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年1月11日(土):第1000号】