磬(けい・きん)

 読経の時に、必ず用いられる鳴らしものに磬(けい・きん)があります。本堂での行事や法事において用いられる一番大きな磬を大磬(だいけい)、経机の上に置いてある磬を小磬(しょうけい)といいます。
 それに対して、手に持って使う磬を、引磬(いんきん)といいます。引磬は、墓前や在家のお家などどこでも利用できる便利な道具です。磬の音に合わせて参加者を導くため引磬といいます。
 禅宗の儀式では、この磬をはじめとする鳴らしものによって動作や読経の合図とし、極力、言葉を使わずに進行します。

大磬(だいけい) 小磬(しょうけい) 引磬(いんきん)
≪平成25(2013)年12月15日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年1月4日(土):第993号】