朱扇・中啓
僧侶の必需品として「朱扇」があります。扇骨の部分が朱色の扇で、僧侶が常に持って諸式にのぞみます。「朱扇」の扇面には、禅語が揮毫されているものもあります。老師さまからの、記念品や、特にお願いして揮毫していただいた場合もあります。近年は、葬儀の際には、扇骨が黒色の「黒扇」を用いる場合もあります。
特に正式な行事の場合に僧侶が持つものに、朱扇から派生した「中啓」があります。扇の中程から上部が外に反り返った独特の形をしています。
中啓と朱扇 |
≪平成25(2013)年9月24日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成25年12月12日(木):第970号】