焼津・大覚寺(だいかくじ)  場所の地図

 今日からの紹介は、9日に行われた奥山半僧坊大権現ご開帳旅行において、本山方広寺を後にしてからの行程です。
 午後一は、焼津市内の大覚寺において、日本一大きな千手観音を参拝しました。曹洞宗の寺院で、正式名称は「玉光山全珠院大覚寺」といいます。曹洞宗の寺院で山号院号寺号を持つのは珍しく、起源が天台宗や真言宗だからだと思われます。
 開創と歴史という案内看板に次の表記がありました。

 神話のヤマトタケル東征の舞台ともなった焼津。嘉承3(850)年嵯峨天皇御領、入江荘を開き、伝弘法大師作薬師如来を本尊として真言宗大覚寺が開創されました。現在の「焼津市大覚寺」の地名としてこの地に残っています。
 たび重なる天災地変を受け、大覚寺の法灯は永延2(998)年、荘園郷主大覚寺屋敷「本家 横田家」の菩提寺として天台宗善修庵にひきつがれ、弘治3(1553)年曹洞宗全珠院に改められ、今日までの法灯を伝えています。

 日本一というだけあって、スケールの大きな高さ4.2mの千手観音です。平成15(2003)年に新たに本尊になったとのことです。従来の本尊である薬師如来は、方丈に祀られていました。寺院の主催する団体ということで特別に方丈においてお茶の接待をしていただき、そこにある仏壇の参拝をすることができました。

大覚寺参道 大覚寺本堂
日本一の千手観音 大覚寺について説明するご住職
方丈においてのお茶の接待 方丈の仏壇に祀られている薬師如来・開山様の位牌や頂相
≪平成25(2013)年10月9日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成25年10月14日(月):第911号】