今月の掛軸 bR0−月白風清

 今月の掛軸は、今月も方広寺第3代管長の足利紫山老師の書です。今回の書は落款に百とありますので、老師の晩年の作品です。
 「月白風清」は、「げっぱくふうせい」または「つきしろくかぜきよし」と読み、意味は次のようです。
 月が白いというのは、月が皓々(こうこう)とさえわたっている様子です。そこへさわやかな風が吹くことによって、いっそう月の美しさが引き立てられます。それはまさしく 心中一点の曇りもない、すばらしい境地をさします。
 初秋のお席によく掛けられるお軸です。釣月寺において、秋に掲げる軸としてはぴったりのものといえるでしょう。

≪平成25(2013)年9月5日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成25年9月9日(月):第876号】