今月の掛軸 bQ6−三尊佛
今月の掛軸は、久方ぶりの仏画です。
三尊佛は、中心の仏である中尊と左右の脇仏の三者一組の仏体をいいます。阿弥陀三尊(阿弥陀・観音・勢至)、薬師三尊(薬師・日光・月光)、釈迦三尊(釈迦・文殊・普賢)などがあります。
今月の掛軸は、釈迦三尊です。中央に釈迦如来、左に文殊菩薩、右に普賢菩薩を配しています。
この掛軸には、ある檀信徒様が供養のために寄進していただいたものです。そのいわれが、掛け軸を収納している桐箱に次のように書かれています。
長女水難に失い四男亦職に殉ず。誠に不憫なり。哀惜の念に堪えず、此処に三尊佛軸を寄進して其の冥福を永く祈るものなり。昭和39(1964)年8月
≪平成25(2013)年4月13日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成25年7月12日(金):第748号】