豊川・財賀寺(ざいかじ) 場所の地図
豊川市北西部に財賀寺という古刹があります。一度訪れたいと思っていました。近くに行く機会がありましたので、拝観してきました。
次のように由緒が紹介されていました。
当山は聖武天皇勅願の道場で神亀元(724)年、僧・行基の開創せる古刹。弘仁4(813)年、弘法大師中興の霊山なり。昔、源頼朝公源家再興を祈願し、本尊に厄除武運長久の祈願をせられ、霊験ありて天下を掌握し征夷大将軍となる。依って奉賽の為、建久3(1192)年、本堂を再建、千三百石余の寺領を寄進せられ当山の一大檀主たり。然るに惜しむべく応仁の三河兵乱に遭い、一山の院坊ほとんど消失す。その後、武田、今川、牧野、徳川等の諸将の庇護を蒙り、特に徳川家康公より、朱印百六十余石、山林三十六町余寄付相成り、十万石の格式に列す。然るに明治維新の廃仏毀釈に遭い朱印は廃止せられ境内山林共悉く没収となり、危急存亡の極に至るも、幸い本尊の霊威と檀信徒の熱誠とにより廃絶を免れ今日に至る。
評判通りの由緒ある古刹で、広い敷地に大きな伽藍をかまえていました。このような歴史上の超有名人が何人も関与している古刹が、ひっそりと三河の山中にあり、歴史の重みを守っていることに感動しました。真言宗の寺院で山号を陀羅尼山といいます。境内に祀る「文殊菩薩」は智恵文殊として有名であり、毎年3月の最終日曜日には、智恵文殊まつりが行われ、学問成就の願かけに遠近の人達で賑わいます。
仁王門 | 智恵文殊を祀る文殊堂 | 総本堂 |
弘法大師を祀る大師堂 | 無縁塔 | 参道 |
≪平成25(2013)年3月12日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成25年4月24日(水):第738号】