韋駄尊天(いだそんてん)

 釣月寺の庫裏玄関前の一室に「韋駄尊天」が祀られています。「韋駄尊天」は、通常「韋駄天」といわれ、非常に足が速く走ることを「韋駄天走り」といいますが、この由来は、お釈迦様の遺骸を火葬したときに、鬼がその歯を盗んで逃げましたが、それを見た韋駄天が132万Kmを一瞬のうちに追いかけてゆき無事遺骨を取り戻したことによります。禅宗寺院ではよく庫裏や厨房に祀られ、盗難除け・火難除け・身体健全(特に足腰)・仏教守護・伽藍守護・厨房守護の功徳があります。

先代が揮毫した「韋駄尊天」の扁額 韋駄尊天が祀られている祠 韋駄尊天アップ
≪平成24(2012)年3月18日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年12月16日(日):第609号】