懸魚(げぎょ)

 懸魚とは、神社仏閣の屋根に取り付けた妻(建物の側面)部分にある破風板に取り付けられている飾りをいいます。火に弱い木造の寺院を火災から守るため、水に縁のある魚の形をした飾りを屋根に懸けて火除けのまじないとしたのが始まりといわれています。魚の身代わりを屋根に懸けることから「水をかける」という意味にも通じています。これが魚に由来する呼び名の語源だといわれています。
 釣月寺にも、いろいろな建物の妻部分に懸魚があります。それぞれの造形美を楽しんでください。

本堂玄関 庫裏
本堂 大黒殿(先代がデザインし造りました)
山門
≪平成24(2012)年10月28日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年11月18日(日):第581号】