方広寺 特別拝観 達磨坐像&縁結び大黒天

 現在、大本山方広寺の本堂東の知客寮(しかりょう:僧堂に来る賓客をもてなす室)にて、「市川左団次縁の達磨坐像」及び「縁結び大黒天」の特別拝観が行われています。是非、この機会に拝観していただきたいと思います。
 この「達磨坐像」は、元市川左団次家の家宝で、初代左団次が文久2(1862)年に狂言「月見曠名画一軸(つきみのはれめいがいちじく)」を演ずるに当り、この像を拝して入神の妙技を会得したといわれています。明治38(1905)年方広寺の懇望に応え、二代目左団次が寄付して下さったものです。
 達磨坐像の前には、三体の羅漢像が並んでいます。羅漢はお釈迦さんを慕って弟子となった人たちで、方広寺には羅漢像がいたるところにあります。
 「縁結び大黒天」は、半僧坊真殿にいつもは安置されていて間近に見ることができませんが、今回は間近にて拝観できるようになっています。 

市川左団次縁の達磨坐像
達磨坐像前に並ぶ羅漢像
縁結び大黒尊天
≪平成24(2012)年11月6日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年11月9日(金):第572号】