今月の掛軸 bP7−白衣観音(びゃくえかんのん)

 今月の掛軸も、先代道源和尚の絵と書です。
 白衣観音は、三十三観音の一人に数えられる観音様です。古くからインドで崇拝され、観音菩薩の母ともいわれています。
 書は、「慈眼視衆生(じげんじしゅじょう)福聚海無量(ふくじゅかいむりょう)」とあります。「観音様は何時もやさしい、思いやりの眼をもって私たち生きとし生ける衆生を見てくださる。その観音様の心をもって生きれば、海の如く無量に福が集まる。」という意味です。これは、観音経に出てきます。禅語はむずかしいですが、その意味を知ると、心にうたれるものがあります。

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≪平成24(2012)年8月1日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年8月2日(木):第473号】