仏壇の祀り方@

 臨済宗の仏壇は、下記のような祀り方をするのが一般的ですので、参考にして下さい。
 そもそも、仏壇とは、寺院の本堂をそのまま小型にし、家庭においても仏様を安置できるようにしたものです。この中に、ご先祖様のお位牌や過去帳を安置し、日々ご供養します。
 ご本尊様は、臨済宗の場合、多くはお釈迦様をおまつりします。なお、脇仏として、右側に達磨大師、左側に臨済宗の祖師である栄西禅師の掛け軸をおまつりする場合もあります。
 お供えするお花としては、トゲのあるもの、においの強いもの、毒々しい色の花などは避けてください。高価な花でなくても、四季折々のものを常にお供えしましょう。奥三河の地区では、通称「こうのはな」と呼ばれる「樒(しきみ)」だけでお供えする場合も多いです。
 日常のお参りとしては、仏前に「仏飯(ぶっぱん)」「お茶」「お湯」をお供えし、仏壇の前に正座し、ローソクに火を灯し、線香を立てます。線香の数には決まりはありませんが、一人一本でかまいません。次ぎに、数珠を左手にかけ、鈴(りん)を鳴らし、合掌して無心に礼拝(らいはい)します。お供えした「仏飯」は、皆でいただくか、小鳥や池の魚などに施し、粗末にしないようにしましょう。(参考:臨済宗青年僧の会編修の「みてわかる仏事」より)

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年7月24日(火):第464号】