年忌卒塔婆

 各年忌卒塔婆の書き始めとして、「法界体性智」や「大圓鏡智」等、「智」でおわる言葉を使っています。これは、仏教において仏様が持っている智慧(仏教の修行において得られた悟り)をあらわしており、全部で次の五つがあり、「五智」といわれています。そして、「造立供養」または「造立供養塔」等の言葉で結びます。
  大圓鏡智(だいえんきょうち)
     鏡のように、心に万物の真相が映る智慧
  平等性智(びょうどうしょうち)
     ものごとの平等性を見きわめる智慧
  妙観察智(みょうかんざっち)
     ものごとの特性を間違いなく観察する智慧
  成所作智(じょうしょさち)
     自分や他人の成すべきことを成就させる智慧
  法界体性智(ほっかいたいしょうち)
     上記四智の総体である最高の智慧

年忌卒塔婆書き始め部分 年忌卒塔婆結び部分
≪平成24(2012)年3月18日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年6月28日(木):第438号】