八丁味噌文化(まるや八丁味噌、八丁味噌の郷カクキュー)【岡崎観光きらり百選 bP12】
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 東海地方における食文化の基本は赤味噌です。味噌カツ、味噌煮込みうどん、味噌田楽等、この地方の郷土料理の多くは、赤味噌が決め手となっています。赤味噌とは京都の白味噌に対する言葉で、まさしく見た目が赤っぽい味噌のことです。この赤味噌の代名詞が八丁味噌です。徳川家康生誕の愛知県岡崎市・岡崎城から西へ八丁(約870m)離れた旧八丁村の味噌蔵で作られたことが、名前の由来と伝えられます。家康もこの郷土の味をこよなく愛し、幕府を江戸に構えた後もわざわざ取り寄せていたそうです。家康が享年75歳という当時としては稀な長寿だったのは、毎日欠かさず八丁味噌の味噌汁を飲んでいたからとも言われ、その健康食としての効能を証明するエピソードのひとつとなっています。そして、岡崎八丁味噌の伝統を江戸時代から守り続けているのがカクキューまるやの2大ブランドです。いずれも、天然素材や木樽を使った昔ながらの製法、二冬二夏という長い熟成期間にこだわり、文字通り手間と暇をかけた味噌作りに取り組んでいます。(名古屋メシのルーツ。八丁味噌の郷・岡崎より)
 「カクキュー」「まるや」両社とも無料で工場見学をすることができます。女性ガイドが丁寧に、八丁味噌の歴史や製造工程を説明してくれます。そして、大きな味噌樽が寝かしてある味噌蔵を見学できます。最後にみそ汁や田楽が試食でき、「カクキュー」では試食品のお土産までつきます。「カクキュー」の店内レストランではおいしい昼食をいただきました。

八丁味噌の郷 カクキュー まるや八丁味噌

八丁味噌がしこまれた味噌樽。積まれた石は
約3t。竹のたがは職人がいないため、もう造
れないそうです。今のたがは鉄製です。
「カクキュー」内のレストランにて。
味噌煮込みうどん¥850と
麻婆味噌定食¥800。
≪平成24(2012)年4月30日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年5月2日(水):第381号】