歳(年)徳大善神(としとくだいぜんじん)
年末には、多くの壇信徒様が、位牌堂のご先祖様に、お供えを持ってお参りにみえます。ご先祖様に、この一年、無事息災であったことを報告し、来る一年も良き年であることをお祈りし、そしてご先祖様が無事年越しをされることを祈願します。
お参りとひきかえに、新年のお札である「歳(年)徳大善神」をお渡しします。この神様は、その年の福徳を司り、歳徳神がおられる方位を恵方(えほう)といいます。その歳、恵方の方角に向かって事を行えば、万事に吉とされています。そのため、このお札を、恵方にはって、良き年であることを願います。来年【平成24(2012)年】の恵方は、北北西やや右、時計の短針でいえば11時半の方角に当たります。
歳(年)徳大善神のお札
徳の回りを囲んでいるのは「年」という字
七福尊天−七福神のこと。【平成23年12月28日(水):第255号】参照。
八将尊神−方位の吉凶をつかさどるという八神。太歳(たいさい)・大将軍・大陰(だいおん)・歳刑(さいきょう)・歳破(さいは)・歳殺(さいせつ)・黄幡(おうばん)・豹尾(ひょうび)。
日天子(にってんし)−太陽を神格化した神様。
月天子(がってんし)−月を神格化した神様。
お供えがされた位牌堂 | |
≪平成23(2011)年12月30日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成23年12月30日(金):第257号】