沖のポイントに久しぶりに行ってみると、いましたいました、ムレハタタテダイの群れです。予想通り数が増えていて、1,2,3,4・・・うーむ、多すぎて正確には数えられないけど、だいたい30匹弱といったところです。ふたつのグループに分かれていて、一方は岩から少し離れたところを群れています(こっちは20何匹)。もうひとつは、岩の中でクリーニング屋さんをやっていました(5〜6匹)。お客はカ ワハギが多いです。
講習用に張ってあるフロートに、オヤビッチャの幼魚の群れがついています。数は・・・結構います。ダイバーが近づくと居場所がなくなるので、近くにあるガイドロープのブイに避難します。そこを上から追っていくと、下に降りていきますが、隙を見て上に戻ります。水面を入れて写真を撮ると、いいのが撮れそうです。
前回のナンヨウツバメウオの幼魚(大きいほう)が、18日の午前を最後にいなくなってしまいました。浅いほうをみんなで探しましたが発見できず。最近このあたりで限定水域(海をプール代わりにすること)の練習をやる店が多いので、いずらくなったんでしょうか。
なお、小さいほうのナンヨウツバメウオは、1匹になってしまいましたが、ロープのそばの水面に漂っています。
撮影:山田貴裕子
湾内には、イソギンチャクがたくさんあり、クマノミ・ミツボシクロスズメダイいつでもオッケー、なのですが今年はちーとも来ません。とんでもないところに1匹いるらしいのですが、場所が悪いのでこれはパス、もっと近くに出ないかなーと思っていたら、やっと出ました。水深3m弱、普通の人々は水面を通りすぎていってしまうところのイソギンチャクに、2cmもいかないような小さなこどもがついています。行き帰りにちょっと寄るのにちょうどよいのですが、帰りだと「もうフィルムがない」とおこられます。
クロホシイシモチがペアを解いて群れモードに入っています。産卵期が終わり、秋から冬にかけて、この魚やネンブツダイは、大きな群れを作ります。クロイシモチはまだ卵を口に入れていますが、たぶんこれが最後でしょう。
しかし、トビヌメリはまだ健在でした。夕方潜ると、あちこちで集団行動しています。1匹の大きいオスがメスにプロポーズを始めたので見ていると、2匹目のメスが受け入れるようで、2匹寄り添って泳ぎ始めました。そのままふわふわと上昇して、1mくらいのところで産卵・放精し、終わると矢のように底にもどりました。しかも、上がり始めたときに、別の1匹(たぶん弱いオス)のどさくさ放精(スニーキング)のおまけつきでした。
防波堤の先の波消しブロックに、ブダイが大集合していました。オスもメスもいます。かといって何か特別なことをするようでもなくただたくさんいるだけです。しかし1匹1匹が大きいので、あっちをみてもこっちをみてもブダイ、というのはなかなか迫力があります。
仲間がいて安心しているのか、泳ぎながらふん(失礼)を流しているのもいます。近づいてみると(おいおい)、食べているのは主に海藻のようです。
今回見られたチョウチョウウオの幼魚は、チョウチョウウオ・トゲチョウチョウウオ・フウライチョウチョウウオの3種でした。どれも浅いところの岩のすきまに隠れているので、見つけるには岩をひとつひとつのぞいていかなくてはいけません。たまたまぶつかることもありますが・・・。いずれにしても、追いかけるとすぐ奥に入ってしまうので、グループの先頭近くにいたほうがチャンスは大きい です。