2の続きです。秋だというのにダイバーが多くて、足の踏み場もないほどです。しかしさすがにこの季節だと、昼休みもウェットを着たまま過ごしてますね。晴れているからいいけど、これで雨でも降った日には悲惨なことになりそうです(うちはちゃんと屋根のあるところにいるから大丈夫)。
オレンジ色のど派手なヒメジがいました。もちろん図鑑には出ていません。黄色くなるヒメジなら図鑑にのっていますが、オレンジ色(みかんジュースの色に近い)となると?です。こんなに目立つ色で、いいことはあまりないと思うのですが・・・。
浅いところに落ちていた網の切れ端をひっかきまわしていたら、なにやら小さくて黒くて丸いものが飛び出しました。ひょいひょい動くのですが、水の動きとも違うようです。近づいてよーく見ると、ひれがついていました。魚なんですねー。
フグの子供だろうと思いますが、種類まではわかりません。泳ぐとき以外は、ひれを畳んで(尾びれなんかは反対に折れて胴につける)いる上に、ひれそのものも透き通っているので、これが魚だとは、ちょっと見ただけではわからないでしょう。木の実かなにかが漂っているのとまちがえてしまいそうです。
ウミタナゴの群れが、かなり大きくなっています。湾内の浅いところや、防波堤沿いのブロックの上などで見ることができます。あまり逃げないので近くまで寄れます。じっくり見ていると、1匹なんかちがう・・・ロウニンアジのこどもですよ、これ。他に仲間がいないので、こんなところに紛れ込んでいるんですね。
群れといえば、ソラスズメダイも群れになりました。繁殖期は、底の岩の間で巣づくりをしているのでばらばらですが、終わったのでまたみんなで集まってるんですな。でもまだ未練たらしく婚姻色のやつも混ざっていますが。
いつもは浅場の砂地の上で単独行動をとっているクロサギが、珍しく群れになって砂地を移動していきました。こんなにたくさんいたっけか。
アカカマス(のそこそこの大きさのやつ)も湾内に入ってきました。でも群れというにはちと少ないです。
撮影:山田貴裕子
ナンヨウツバメウオは2匹とも、動いていませんでした。ほんとうはここの場所は、行くにはちと問題ありなのですが、かといって他のところじゃダイバーにひっかきまわされるので、しかたないです。とりあえず、こっそり見に行ってます(あわが出るのでバレバレですが)。透明度が良くないので写真には向きませんが、近寄ってよーく見るとお目めがかわいいです。ずっと見ていてもいいけど、そろそろ逃げなきゃ。