NAチューニングノウハウ
ここではいし〜が、色々自分の車で行ってきたチューニングで得たノウハウを、
成功、失敗を含めて、書いていこうと思っています。
又、よくあるチューニングの是非も、いし〜流の切り口で書いていきます。
1:レゾネータ撤去
2:アーシング
3:車高、スプリング選択
4:スタビライザー
5:ボディ補強
6:エンジンメンテナンス
[<1>レゾネーター撤去]
よく言われる「レゾネータ撤去」、これはある程度効果があります、雨天時に全開にすると、エアクリーナBOXに
水分が多少進入する事がありますが、純正フィルターが撥水しますので、エンジンへの進入はまずありません。
レゾネータ撤去の効果を上げるならば、ウインカー下を、例えばこの様に加工すると、吸気効率が上がって、
気持ち性能は上がります。
低速トルクが落ちる懸念もありましたが、現状アイドリング発進でもさほど変化は見られないので、
まず問題はないと思われます。
本来はスバル社内テストにおいて、時速?kmで、水深30cm(だったかな?)距離?mの水溜まりに
突っ込んでもエンジンに問題ない、というテストの為に取り付けられたという部品だそうですので、
その辺を考慮しても、レゾネータ外しは悪くない選択です。
[<2>アーシング]
アーシングに関してですが、色々と諸説が飛び回っていますが、評価としては性能向上を数値では確認できていません。
多分微妙な差でしかないと思われます。
問題なのは施工ですが、色々な方々の施工を見せて頂くと、もったいないと言うか、電気的に全く無駄な施工を
時々ですが見かけます、端子の圧着は専用工具(圧着端子メーカ純正)で行わないと低抵抗な正しい圧着は出来ません。
「なかったらかペンチでつぶして・・」は良くないです、やむを得ない場合はハンダ付けでしっかりとハンダを
染み込ませてあげましょう、それなりの容量のハンダコテでないと付きません。
配線が多くなって、ターミナルが限界なのでエーモンの金具を使ってネジ固定というのも見かけますが、
これも最低です、特にステンレス製などは純正配線だけの方がマシと言うほどに抵抗が上がります。
アルミ部分へのアースは、アルミ表面の酸化皮膜(アルマイト、アルミナ)を取らないと、これまた効果半減です。
[<3>車高、スプリング選択]
インプレッサの場合、車高ダウンによる性能向上・・・はっきり言って嘘と言っても過言では
ないでしょう、過激なサーキット、ジムカーナ仕様でないかぎり、車高ダウンは見た目だけです。
バネだけで落とす手法は、車高は落ちますが、乗り心地、走行性能は最低です。
ローダウンスプリングは、程度の差はありますが、買うのは避けた方が良いでしょう。
車高はWRXのノーマル車高(NA車高−10〜20mm)が一番!、ノーマル形状でオススメの
バネ選択で、それなりに落ちてくれます。
問題は組み合わせるバネです、WRXと同じバネ選択では、車高バランスが出ず、前上がりの
車高になります、NAならではのセッティングはバネの選択で決まります。
オススメのバネはWRX純正です。
ボディ | フロント | リヤ |
セダン | WRX−RA(倒立)、エアコンレス車 | WRX(倒立) |
ワゴン | WRX−RA(倒立)、エアコンレス車 | WRX−STIワゴン(倒立) |
STI、非STIはあまり関係ありませんが、ワゴンの場合は差があった様に記憶しています。
RA(モータースポーツベース車)は、車重が軽いのと、エアコンレスで前軸荷重がNAに一番近い事、
そしてRAの方が車高が10mm低い事から、NAの補正には好適です。
これで殆どな場合、問題ない程度の車高バランスになります、見た目もOKでしょう。(笑)
乗り心地も全くノーマルで好感触ですし、サーキットもラジアルタイヤまでなら最高の感触です。
更にサーキット走行などで、車高バランスを煮詰める場合には、「車高調整機構付きピロアッパーマウント」
などを利用してセットアップする必要があります。
Sタイヤなどを使用する場合であれば、STIから出てるラリー用のバネなどが良いそうです。
ターボの選択よりはフロントを柔らか目に、車高はバネを切る荒業で合わせるしかありません。
(2002年8月末日)
ラリー用バネ(STI 4k)を採用してみました、正直、切るだけですとRAバネと互換の車高は出ませんでした。
私はアッパーマウントが調整式なので、そちらで対処していますが・・それがないと厳しいかも。
やわらかい方だと、ギリギリ出るみたいですけどね。
[<4>スタビライザー]
スタビライザーは、フロントの場合、交換の必要はありません、SRXの場合は十分に太いのが付いていますので、
このまま維持した方が良いでしょう、リヤはスポーツ走行にはちょっと細いです、足を換えた場合は要交換。
WRXの純正、レガシィの純正、STIのパーツで安価なスタビがあり、17、18、19、20、21,22と選べ(たはず?)なので、
この中から好みに合わせてチョイスします、基本はWRX純正サイズです。
ボディ
|
スタビの太さ
|
セダン
|
φ18(WRXセダン純正)
|
ワゴン
|
φ20(WRX−STIワゴン純正)
|
[<5>ボディ補強]
ボディ補強は、インプレッサの場合そう必要はないですが、ワゴンの場合のみ、リヤにタワーバーは
スポーツ走行をする上では必須と言っても良いでしょう、明らかに特性が変ってきます。
(2002年8月末日)
最近、走行負担が大きいのか、タワーバーだけでは抑え切れなくなってきました。
タイヤをハイグリップな品にした影響もあると思いますけどね。
やはりワゴンはボディが厳しいです、そこで、ワゴンならではの補強を色々模索して
います、ロールケージを使わない、荷物が積めるなど、ワゴンのメリットを極力失わないように
検討をしています、試作部品設計中です・・・。
[<6>エンジンメンテナンス]
まずはオイル、サーキット使用も多い私ですが、コストを意識して3000kmまではしっかり使います。
新油から2000km以内ならば、サーキットも1〜2回程度は平気で使います。
車のエンジンは、想像以上に丈夫ですから、これでも過保護かもしれません。(笑)
メーカーテストではもっと過激で過酷な条件で壊れない様に、と作ってますからね。
異論、反論もあるとは思いますが、正直言ってクルマ好きの方には、オイルに過剰に凝る方が
多いです、これは雑誌、メディア、お店の長年に渡る営業戦略に乗せられた所が大きいです。
純正オイルの安さを知ってますか?、あんなのでエンジンには十分なのです、壊れないんです。
もし、それで壊れる場合、これは実は使い方、つまり乗り手に問題があるのが殆どです。
使用オイルはフリクションを極力抑えたい欲望(笑)があるので、100%化学合成の
0w−40がお気に入りです、これで3000km交換です、夏場は余裕を持たせて半合成の5w−40ですね。
はっきり言って半合成の安いので十分です、夏場でサーキットが連発の時は安さを強みに
バンバン交換する時もあります、ぶっちゃけ、オイルは品質より鮮度です!。
エレメントは6000kmに一回交換しておけば十分でしょう。
最良のオイル管理、それは「凝らない」事です。
オイル代は¥4000で収まるように努力しています。
吸気系は、使用状況が状況なので、10000kmで純正フィルターを新品に交換しています。
ターボも同じフィルターですから、純正で十分な性能のはずです。
これも社外品に凝るより、バンバン換えた方が良いです、新品に勝るものなし。
プラグ、実は私、新車から一回も触っていません、純正プラグで、もうすぐ3万kmです。
2年半乗って、サーキットタイムもまだまだ上昇中です、よって問題なし!。
無論、始動、アイドリング共に全く正常、いつもご機嫌です。
最近、お遊びで遂にプラグを交換しました、使用したのはスバル純正の7番です。
行き着けのショップがテストを重ねた結果、「結局これが一番」だったそうで。
一台分をパックして、ディーラー価格より少し安く出していたので、何も考えずに選択。
3万km使用した純正6番は、特に問題もなく、綺麗に焼けていました、最近は電子燃料
噴射制御ですから、綺麗に焼けるのは当たり前なんですけど・・・。
サーキット使用を重ねたプラグでしたが、電極を観察しても、特に磨耗などは観察されませんでした。
装着に当たっては、電極合わせも実施しました、詳細は「実用評価パーツインプレッション 」にて。