8月29日




 広尾駅でバスを待ちながら、軽く朝食を摂る。
 昨夜は広尾警察署ですごしたため、殆ど眠っていない。
 そして、今日は抜けるような青空が「北海道〜!!!」と叫んでいる。朝方の肌寒さがうそのように暖かい。
 広尾駅から国鉄バスに乗って、いよいよ襟裳岬に出発である。
襟裳岬記念
 襟裳岬までは、黄金道路と呼ばれる海岸沿いの国道を50キロメートル程度走ればで到着する。
 もちろん途中からは百人浜と言われる弓状の海岸に沿って伸びる道道を通っていくことになる。
 乗ってすぐフンベの滝に到着、高さは4〜5メートルの滝だが地下水による滝という説明であった。
 小さい滝だがが実に美しい滝であった。
 滝を見た後は、再びバスの旅となったのだが、寝不足がここにきて祟った。
 暖かさと心地よいバスの揺れ、これが寝不足の体に波状攻撃をかけてくる。
 ハッと気がつくと、すでにバスは襟裳岬の駐車場の中、急いで外に出ると天気はすこぶる良いのだが、風が強い。
 寝不足の体には、ブルッとするほどの寒さである。
 広尾を発つときの穏やかな暖かさがない。時間は9時30分。まだ朝である。

 このままバスに乗っていれば、黙っていても様似で終点である。
 しかし、せっかくの襟裳岬である。小走りに岬の展望台まで走り、「う〜ん、襟裳岬!」と叫んで、又小走りでバスまで戻ってきた。  吉本も私と全く同じ行動で岬を見たとたんに戻ってきた。
様似駅
 そして二人して、バスの最後列に席を取り、後は惰眠を貪ってしまった。
 気がつくと、様似の町をバスは走っている。
 国鉄の様似駅でバスは終着。
 ここからは汽車である。
 今日は取り敢えず札幌を越えて、少しでも小樽に近づくべく電話をしたら、銭函YHがあいているとのことで、そこまでの行程である。
 途中苫小牧で降りて、記念スタンプを押印。







【以下、工事中】