身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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ルソ
ポルトガルきっての銘水の産地といえば、ルソである。
コインブラ市から北へ三十キロ、
豊かな森林が広がるブサコ丘陵地帯にあるその村は、古くからの鉱泉保養地であり、ヨー
ロッパ中から療養客や観光客が集まるポルトガル屈指のリゾートとして知られる。
その
ルソに湧水が発見されたのは一八五四年、今からおよそ百四十年前のことである。
それは
森林地帯の何層もの地層によってろ過された良質の天然水。
人体の機能を活性化して様々
な成人病に優れた効果があるといわれている。
ヨーロッパにおいては、このように水に対
する考え方が日本とは違うようだ。
我々は水に美味しさや安全性を求めるが、彼らは飲料
水の性質や効能にもこだわる。
それはヨーロッパのミネラルウォーターが「生きた水」だ
からだろうか。
ECの統一基準では、源泉から採取された水の殺菌処理が禁じられている
。
つまり、殺菌をしなくても安全な水ということだが、源泉を初め、その周辺の環境も厳
しく管理されていることなどは大前提となっている。
そして、無殺菌であるということは
、水の中で菌が生きているということ。
ヨーロッパの人が水の中に含まれている体によい
働きをする生菌を進んで摂取するように心掛けるのもそのためであり、当然、消費量も一
人当たり年間約百リットルと圧倒的に多い。
ルソのナチュラルミネラルウォーターの水
質は硬度八・四の超軟水。無殺菌のナチュラルミネラルウォーターとしては軟水度世界一
といわれている。
硬度とは水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムのイオンを数値化
したものであり、硬度が高いほどミネラル分が多く(硬水)、反対に抵いとミネラル分が
少ない(軟水)。
ルソは軟水だからカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分の含有量
は少ないものの、その分クセがないのが待徴だ。
限りなく純粋な飲み心地は、まろやかで
とても飲みやすい。
ところで、超軟水のこの水はナチュラルな味わいと特性を生かして
料理づくりにも向いている。
料理にミネラルウォーターを使い分けること自体はまだそれ
ほどポピュラーではないが、水の性質を見極めて使いこなすと料理の味をグンと引き立て
てくれる。
例えば、炊飯は炊き上がったご飯の実に六十五パーセントが水分となるため、
水による影響が大きい。
また、塩素の入った水道水では米のビタミンが破壊されてしまう
ので、選ぶなら軟水のミネラルウォーターがよいという。
中でもルソは硬度がとても低い
ため、よりふっくらと美味しく炊ける。
また、ルソは繊細な味つけが要求されるスープ
料埋、ダシづくりなどにも最適である。
旨み成分が溶け出しやすいカツオ節や昆布、煮干
しなども、抽出能力の高い軟水のルソならばさらに味を引き出すことができる。
煎茶やコ
ーヒーなどもそのものの香りや苦みをうまく抽出してくれる。
もちろん、すっきりとした
味わいは飲料水として爽やかなリフレッシュメントにも最適である。
(野崎産業株式会社)