スクリティ メイキング

ここは、Mixiの日記にUPしたメイキングというか、制作日記を再編集+加筆しました。
これからこのキットを組む方の参考になれば良いのですが・・・

2010年2月1日作成

仮組について (全力を出し切った戦闘機録!)

   今回のキーワードはは、『切り飛ばし!』(笑)


冬のワンフェスに参加する方向で話が決まりました。

今までのキットも出品しますが、目玉になるものがほしいということで、珍しいアイテムを手掛けることに。

ちょっと悩んだ末に決めたキットは、以前、FACで入手できたA−TOLLスクリティ。

パーツ点数は結構少なめなので組みやすそうです。

でも、パーツが薄い所やズレが大きいところが多々あるので、パーツの修正はめんどくさそうです。

でも、新しいキットを始める瞬間って、一番ワクワクしますね。(後からの地獄が待っているとは知らずに・・・・)

ちまちまと修正中。

ディテールが甘い所があるので、じっくりと作業を進めてます。    
実際にサフ吹いて色を塗ったら、分からなくなる可能性があるのですが、まぁ、エッジとかこだわってみたいなと。    
あんまりやりすぎると青騎士君みたいにお蔵に入れてしまう可能性があるのですが、何とか完成させねば・・・

このキットの箱を最初に開けて驚いた事は、腰パーツと両足がくっついた形で造型されていること。

脚部の位置出しをしなくても良いので、組みやすいのでしょうが・・・
抜き数が多いのか、シリコン型が悪くなってきており、股間部のディテールが甘くなっているのだが、どうやってもナイフ等が入らない!

と言うことで切り飛ばすことに!(笑)
メタルソーでガリガリ!
切り離した両脚を並べてよく見たら、左右の足の長さが5ミリほど違ってました。
修正するかどうしようか考え中!

切り離された両脚を再度つなぎ合わせ、何とか立ちました。(^^)v

股間の付け根から真鍮線がまだ見えたりしてますし、脚の広がり(角度)ももう少し考えたいところ。
脚の開き量を左右均等にして固定するために仮のベースに固定しようか、腕まで付けた状態での上半身のバランスを見ようか、考え中。

この場は、立っただけで感動していたのですが、更なる蟻地獄が待っておりました・・・

股関節を固定していくと、おかしなところが出てきました。 直立させて両足をきっちり接地させたのですが・・・
つま先の位置(左脚が後ろに5ミリほど)がずれています。
このまま組んでいくと素立ちで飾ったときに変な感じになってしまいます。

動きの有る雰囲気の造型だと、問題もないのですが、機械であるモーターヘッドの素立ちだとシンメトリーが出てないと違和感が出てしまいます。

股関節を切り離してしまった後だから、繋がってたときの検証は出来ません。
さて、どうした物か・・・このまま色々脚の取り付け角度を調整したりとか色々試してみましたが、改善できませんでした。
切り離した両足の長さと太ももの角度が違うのが気になっています。(写真左)
全長も左右で5ミリほど差があります。

角度を合せると つま先が前に出る。
現状の左脚後ろ引けが直りそう・・・・

もう、仕方がない! これもやっちゃうか!


と言うことで左脚の太ももが真っ二つになりました。(写真右)
メタルソーで斜めにカットして角度変更です。
カットした事により、左右の長さと角度。この両方をこの太もも部分で吸収させます。

さて、これから、どうなる事やら・・・

こんな事やってたら、全然完成しねぇよ〜〜〜(涙)

と言うことで左足をつなぎ合わせる作業です。

1.5mmの真鍮線を切断面中央で繋ぎ真鍮線を曲げる事により、位置と角度をある程度出して立たせました。
脚の開き具合を調整して瞬間接着剤で固定。
隙間はポリパテを盛りつけた後、削りだしました。

左右の脚を並べても以前の様な角度ではなくなりました。

切断部を繋いでポリパテで修正し、接合作業完了です。(写真左)

細かい接合面や気泡はサフを吹いた後で、再度確認します。

素立ちポーズです(写真右)

本体の垂直とつま先がちゃんと左右そろってくれました。

と言うわけで、下半身はとりあえず終了です。

次は両腕の作業へ入っていきます。

脚部〜上半身が終わったので、今度は肩〜腕を取り付けようとしたところ・・・
肩アーマーと肩パーツのクリアランスがほとんど無いことが判りました。

綺麗に塗装が終わって取り付けようとしたら、絶対に傷が付きます。

パーツ全体を熱して間隔を広げようかとも思ったのですが、変な形に曲がったら折角綺麗に面を出したのに、また修正になってしまいます。    
と、言う事で出した結論は・・・・・
はい、ご想像の通り、肩アーマーの前後のパーツを切り飛ばしました。 (またかよ!(自爆))

相変わらずメタルソーでガリガリとやりましたが、かなり苦戦しました。

切断する面積は広いし、左右前後で4カ所切るので手がだるいし、皮はむけるし。

さて、これから修正がまた大変です。

パーツを切り飛ばす前に1mmの穴をアーマー表面から空けておき、パーツのズレが出ない様にしております。

やっと肩アーマーが完了しました。
メタルソーの鋸目を消したり、今まで接合面でディテールが無かったところを作ったりと、盛っては削りを何回繰り返した事か。(苦笑)

見えている白い物は0.2ミリのプラ板を貼り、切り取った部分を外側に出し、幅を持たせてます。
前後2枚で合計0.4ミリの隙間を付けました。

これで、肩アーマーを取り付ける時のクリアランスは確保できました。

最近の土日は一歩も出歩かず、延々と修正作業です。
(完全に週末は引きこもりですな・・・)

さて、肩パーツと肩アーマーを繋いで本体(胸ブロック)へ仮組みしてみたら、背中のアーマーと肩アーマーが干渉する様です。(写真の赤枠内)

これまた色々と取り付け角度を修正してみましたが、芳しくありません。

今回は、肩アーマーを切り飛ばすわけにも行きません。  

と言うわけで・・・・
今度は肩パーツと肩アーマーの接合部を延長する事に。
写真の左がオリジナル。
ディテールは若干消えてますが、結局見えなくなる場所なので、このままで・・・

延長後もまだ、少し、干渉するんですけどね。(苦笑)
でも、これ以上伸ばすと肩アーマーがアンバランスになってしまいます。    

リアの腰アーマーです。    
本体に装着して角度を調整してると、何か曲がってます。    
中心線を揃えると、左右に張りだしたアーマーが段違いになる・・・。    

写真で見て頂くと判りますが、かなり左右の高さがずれてます。    
取り付け高さも違えば、長さも違う。後方のアーム部の角度も違う・・・    

と言う事で向かって左側を切り飛ばし、取り付け基部の角度を調整してから再度接合しました。    

今から思えば、切り飛ばしたまま後嵌めにした方が塗装も楽だったかも・・・  

ベイルの裏側のパーツです。

剣を保持するアームがあるのですが、これがあるおかげで、パーツ修正がうまくいかない!(涙)
平面出すにはアームが邪魔です。(笑)


と言うことで、やっぱり、切り飛ばしました。(^^)v
ついでに腕の装甲にラッチするパーツも組み立てる時に邪魔になるので、ついでに切り飛ばしました。

細かいパーツ単位での修正はチマチマしていて面倒ですが、作業性は良いですのでイライラ感がありません。


とりあえず、パーツ修正はこれで終わりです!! \(^O^)/

あとは、腕パーツにベイルを組んで仮組終了となります。

なんだかんだ切り飛ばし作業が入ったおかげで、オリジナルのキットより14個ほどパーツ点数が増えたことになりますね。

よい子のみんなは真似をしない様に!(爆)

両腕も出来ました。

でも、サフを吹いたら、段差とか気泡とか見つかるんだろうなぁ。

結構、腕だけでも15パーツ(切り離し分含む)も使っている複雑な物です。

順番通りに組まないとうまく組めないという代物です。


最後の仮組。 全体的なバランスも問題なし! 所々、色が変わっている所が戦いの痕です。

でも、見えてない気泡とか傷とかいっぱい有りそうで怖いです。

この後、パーツ全部を中性洗剤+クレンザーで洗浄し、表面に付いた油分と削りカスを除去して再度乾燥させます。

何か、制作講座っぽくなってきましたねぇ。

サフ吹きを終え、1日乾燥させてます。

みての通り、σ(o^_^o)は「吊るし」派です。

全部のパーツを確認し、細かい傷や気泡は溶きパテを塗って修正してます。

溶きパテはタミヤパテ(ノーマル)を入れて濃いめにしています。

溶きパテを塗った部分にペーパーを当て、表面処理。

再度サフを軽く吹き、またパーツ確認!の繰り返し。(2〜3回繰り返したかな?)

サフ吹きでのパーツチェックが終わったので、再度組んでみます。

普通はこの時点では組む事はありませんが、一応、パーツ修正が終わって嬉しかったので、撮影のために組立ててみました。(^^)v

この後、再度全部を分解して、全部のパーツに1000番でペーパーをあて、表面を整えてます。


塗装について  ここまで来たら、もう止らない!(笑)


水研ぎが終わるといよいよ塗装に入りますが、黄色というか、黄土色というか、こんな黄色い色のモーターヘッドは塗った事が無いのに気がつきました。(苦笑)
さて、どうやって塗ろうか?

結構、隠蔽力が弱いので、下地の色がが出てしまいます。

一般的には白に染めてから黄色を乗せるのですが、他に何か隠蔽力が強くて黄色の発色を助けられる下塗りの色を考えていますが、なかなか良い考えが浮かびません。
また、黄色をパール仕上げにしたいのですが、黄色の下地の上にイエローパールを掛けたら、金色にしか見えなく成りそう・・・

テストピースに色々試してみています。


水研ぎも終わって塗装の開始です。
一応、黄色の表現的には以下の手順で行うことに。
 1.タンで下地
 2.タン+ブラウンでシャドーを入れる
 3.ミドルストーン+キャラクターイエロー+イエロー
 4.パールオレンジ

こんな感じです。
キャラクターズに出た設定カラーより、ちょっと黄色が濃いかな?
パールを塗る前の写真を撮影するのを忘れてしまいました。<(_ _)>

(゜ペ)ウーン、シャドウが全く発色してない・・・orz

使った後のマスキングテープです。
塗装途中にゴミ箱がいっぱいになったので、捨てようとマスキングテープだけより分けてみたら、こんなに有りました。
たぶん、最終的には、この2〜3倍は使ってるかと。

考えてみれば、もったいない話しなのかも知れませんね。
ベイルです。    
いつも思うのですが、σ(^^)はカラーリングのセンスが無いので、設定に出ていないオリジナルな部分は、毎回悩みます。

本体全体はスーパークリア(フラット)でコートしており、つや消し仕上げにしておりますが、ベイルの外側はグロスで仕上げて、磨き上げております。

やっぱり、1箇所は、磨き上げたどグロスが欲しいかなと。(笑)

ベイル中央の横線は、「蛍光グリーン」です。
腕と剣です。
先端の赤い部分は、スーパーシルバーの上からクリアレッド更にスーパークリアでコートしています。
赤玉を塗った後から黄色系を塗ったのですが、クリアレッドの染料が滲み出してきて、タン色になかなかな染まらず苦労しました。
これからは、ちゃんとマスキングしてからクリアレッドを塗るようにします。

スパイドの刃
シルバー系ではなく、黒の下地にビスマスパールという、パールで仕上げております。
一発で凄い綺麗なシルバーにしてくれます。パールのきめが細かいので、一度使ってみたかったんですよ。

スパイドの柄
黒の下塗り〜パールグリーンで緑色に染めてから、スモークグレーでトーンを落としています。

剣の基部は金色に・・・
これは、昔出た、TPZのタッチアップ塗料を使っています。(懐かしいでしょ!((笑))
ベースとネームプレートです。
ベースは表札用の板を使っています。
外側のトリミングされた部分をパテで埋め、フラットなエッジにしております。
木目を消すのに、何度もパテを塗ったり削ったり、ペーパーで磨いたり。

カラーリングはここだけの話ですが、前回使った「青騎士」の表面色で使った塗料です。
「青騎士」では下塗りがグレー系だったので、発色が抑えられていますが、今回は黒の下塗りですので、しっかり発色してくれています。
結構、渋い紫に上がっています。

ネームプレートは、メタリックシール(インクジェット用)に印刷したものをアクリル板でカバーしております。
ネジは色々探して良さげなネジで固定しました。


   
塗装の他の部分は省略します。    
料理番組並みにワープ!    

はい!完成!!(笑)    

結構、苦労した箇所が多々有りますが、何とか完成して良かったと思います。
   
こうやって、今までの作業を振り返ると「結構無茶やってるなぁ。」とつくづく思ったりします。    
つまらない制作記にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。<m(__)m>

(C)EDIT 

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