Provence 2002/03/03

 「プロバンスの12ヶ月」という本と映画が日本に入ってきたから大分たつ。
 ラヴェンダーの薫り高き南仏プロヴァンス。
 確かにハーブを愛する人間なら1度は訪れてみたい場所である。
 そんなプロヴァンスから朝市の様子を写した写真が送られてきた。

 プロヴァンスに限らずフランスの町々とで開かれる朝市は有名である。
 大都会であるパリでもしっかりと早い時間から朝市が開かれているのである。
 Aix‐en‐Provenceはマルセーユに近く海の幸も豊かなのだが、やっぱり野菜と果物である。
 たまたま左の写真はエスカルゴの大きな籠を手前にして、向こうで買い物をする人達を写したものである。
 エスカルゴの大きさに驚いてしまうのである。エスカルゴはフランス料理とは知っているのだが、現物を見せられると余り食べる気がしないものである。

 右の写真の上は、トマトと葡萄である。この季節にこんな赤いトマトが朝市の店先に並ぶのは実にうらやましい限りである。しかも葡萄も生のままでドーンと並んでいる。これでは朝食からしっかり食べてしまいそうである。
 そう言えばプロヴァンスを紹介する本のなかで、朝市に出る果物や野菜がとても豊富で美味くかつ安いとかいてあった。こんな朝市が日本にもあれば毎日でも早起きをして買い物にいきたくなってくる。毎日そんな朝市の中を参歩していろいろな店を覗きながら見て歩くのも飽きないのではないだろうか。

 右の下は・・説明がなかったのだが・・多分オリーブの実を漬けたもの?である。写真(実際の大きさは1200×800ピクセル)をよく見ると緑を残したオリーブの実が漬け汁の中に沢山入っているのである。
 これは見るだけでは面白くない。是非食べてみたいものである。
 我々が普段利用するオリーブの実は塩漬けされ瓶詰めにされたものである。それが現地で食べられるオリーブの実の味とどんなに違うかもわからない。
 しかし、ここまでドカッ!と置かれたオリーブの実が店先にあると、つい買いたくなってしまうのもわかる。オリーブの実があるということは、美味しいオリーブオイルがあるということに他ならない。

 例えば、朝市に出かけて快い疲労を伴って自宅に戻る。
 朝食にエスカルゴのバター焼きを調理する。
 サラダは完熟のトマトにエキストラバージンとハーブビネガーのドレッシングで十分。
 そしてカリカリに焼いてニンニクを擦り付けたフランスパン。これはまだ熱々である。
 食後はキリッと冷えた黒ブドウのデザート。
 これほど豊かな食事があるのだろうか。
 是非一度、こんな体験をしたいものである。