|
石鹸あれこれ |
いつも風呂に入るときは、サボン・ド・マルセイユのオリーブオイル72%の石鹸を使ってきた。
しかし、流石に在庫が底をついてきて、そろそろ何処かで手に入れなければと思っていた。
が、しかし、ちょっと待って!!、ということで自分で作ってみようと思った。これは先週も「編集後記」のなかでチョコッと紹介したところである。
たまたま手元に無着色・無香料の石鹸が2つ、つまり200g分あったので、これを使って作ってみた。
材料は次の通りである。
◆無着色・無香料の石鹸 200g
◆ローズマリーの生葉 120g
◆水 430cc
◆ローズマリーの精油 小匙2分の1
そこで庭からローズマリーを大量に摘みとり、だいたい目分量で120グラムを確保した。精油は昨年4月に神戸の布引ハーブ園に行ったときに買ってきたものがある。後は作業をするだけである。
作業は、次の順序でやってみた。
@石鹸をナイフでかなり細かく削り、ザラメ状にした・・・おろし金でおろしたほうが細かい粒々になるようだ。
Aローズマリーをキッチン鋏で細かく切り、沸騰していない熱湯で15分程度かけて浸出液を作る(濃い目のハーブティーを作る要領)。
B石鹸をステインレスのボウルに入れ、Aで作った浸出液を注ぐ。
Cこれを湯煎しながら石鹸が溶けるまで丁寧に掻き混ぜる。
D溶けてどろどろになったところで、湯煎を外して精油を入れよく掻き混ぜる。
E適当な大きさの容器に入れ冷えたところでオーブンペーパーで蓋をして乾燥させる。
完全にでき上がるまではだいたい7〜8週間程度かかるのわけだ。ただ、そんなに長い時間待てないということであれば深さ1p程度の容器に入れ、ある程度固まったところで容器から取り出して乾燥させればよい。だいたい1週間(真冬の今の時期:湿度が非常に低い状況での乾燥)で、十分に使える石鹸となる。
実際にそのように即席の石鹸を作って使ってみた。ローズマリーの香りがとても心地と良いチョコレート色のハーブソープとなったが、実際にその効果は、まだわからない。使って2日程度しか経っていないことと、男の肌にはちょっと関係ないか? といったところもある。しばらくはこの石鹸を使いながら様子を見ようと思う。
今回はこの材料・量で左上の写真の石鹸(高さ3cm、直径5.5cm)が全部で4つと、厚さ1cm、直径7cmをひとつ作ることができた。この程度出きるのであれば、しばらくはこのローズマリーの石鹸を使ってハーブの香りを楽しみつつ風呂に入ることができると喜んでいる。
ところが、13日(金)にハーブハーモニーガーデンに行ったら、ショップに「アレッポの石鹸」があった(写真右)。ノーマルタイプはオリーブオイル90%、ローレルオイル10%で作ったもので、エキストラはオリーブオイル70%、ローレルオイル30%の無添加・無香料の石鹸が売っていた。早速ノーマルタイプを購入したのだが、これが結構人気の商品だという。シリアの北西部にあるアレッポという街で作られるのだが、製造は年1回12月から3月まで、地中海の豊かなオリーブとローレルから抽出したオイルを用いて作るとなっていて、全て手作り、熟成1年以上となっている。デリケートな肌にお勧めの石鹸ということだ。
現在は実験的に作ったローズマリー石鹸の促成版があるので、当面はこれを使い切ることにして、そのあとにこのアレッポの石鹸を使ってみようと思う。これなら、なくなっても我が家から25km、30分で行けるハーブハーモニーガーデンでいつでも購入できる。
そんなこんなで、石鹸の話をしていたら、娘が、「まだあるよ」といって、サボン・ド・マルセイユの石鹸をいくつか持ってきた。部屋にのケースの中に石鹸を飾ってあったとは、まったく分からなかったのである(写真左下)。
|