ハーブの開花時期

 ハーブの花の開花時期を確認して10年目になる。
 しかし、必ずしも全部のハーブを確認できているわけでもなく、また、毎日花の咲くのを待って見回っているわけでもない。
 1週間に何度か、と言っても庭に関してはほぼ毎日であるが、畑に行き、ハーブの花が咲いたかどうかを、畑仕事をしながら確認する程度である。もちろん、畑に行くのにデジカメは必携道具で、鍬や鎌などより重要な畑仕事のアイテムとなる。
 そして持って行ったデジカメで、発芽状態や蕾の状態や開花のときの状態などをカメラで写して回るのである。
 これによって、毎年、ハーブの発芽から結実までの変化がわかるし、発芽時期、開花時期、結実時期なども確認できることになる。

 そこで、今回は、今年になって既に開花を確認できたハーブに限ってその開花状況を取り上げることにした。
 詳細は、下表の通りである。

 この中で緑色の字は、前年よりも早く咲いた年を表している。
 しかし、これだけでは、この13種のハーブについてのその年の平均開花日が不明である。  そこで、これを見やすくしたのが下図である。

 これで見ると、2002年が最も早い開花となっていて、3月30日が平均開花日である。今年も現時点では4月13日と2番目に早い平均開花日となるのだが、2002年はこれと比べても、15日、つまり半月も早い開花であったといえよう。
 記憶では、この年はヨーロッパでも日本でも暖冬を経てた後に暑い日が続き、夏には熱波による被害も大きく出た年であった。もっとも、この2002年と2004年の夏の暑さのおかげでヨーロッパではワイン用の葡萄の出来がよく、結果としてワインも美味いものができたということであった。

 今年、このハーブの中で、最も遅く開花したものはカモミールであったが、2003年にも同じ日に開花していることがわかる。ちなみに、カモミールの平均開花日は4月17日で、中身を良く見ると、早い年は3月10日、遅いときは5月10日の開花となっており、開花の時期にかなりのヅレがあるハーブだということがわかる(2003年のルッコラが6月14日となっているが、間違いではない!)。

 ということで、1999年からなんとなく記録を開始したハーブの開花日が、意外にもその年の気候を素直に言い当てているようで資料としてはなかなか面白いものになってきた。今年、これから開花日を確認するハーブはあと20数種類ある。機会があったら、今度は1年間をまとめて提供したいと思っている。
(なお、当該開花日の資料は、茨城県つくば市南部でのものである・・・。)

【2008/5/18追記】