奴さんのような人身を持つ青面金剛
 久喜市内調査中に見つけました。珍しい形でしょう。久喜市内の庚申塔60基ほど確認済みですが、こんなの初めて!!
正徳三癸巳年 十月吉日 中央に「奉納庚申」  三猿が隠れておりますが、皆お行儀の良い菱形正面向きです。   
「あれーっ!」 「変なショケラだ!」 「奴さんみたい!」
埼玉県久喜市栗原 多聞院 正徳三(1713)年 
かなり磨耗しているし、写真の出来も今一なので、解説致します。

上部に日月の痕跡が確認出来ます。二鶏、邪鬼、三猿のフルセット。
持物は、万歳手に矛と輪、二の手に弓と矢、それと剣人です。

ここ久喜市では、いわゆる「混乱時代」の後、第三期「青面金剛時代」真っ只中の一基です。

こんなの何処かで見た方いらっしゃいますか?