松島電車(大崎水電) 宮城県 2004.6.20踏査


 松島電車は大正11年2月4日開業、旧東北本線松島駅前と松島海岸駅(五大堂前)を結ぶ4q程の併用軌道を使用した短い路線であった。この路線の経営は次々と変わっており、元は豊田電気(合併し大崎水電)という会社が計画し、その後宮城県の公営鉄道、そして松島電車に譲渡され最後は宮城電鉄(後のJR仙石線)が路線休止状態で受け継いだが、結局昭和12年に廃線となる。松島電車の末期は債権者にレールを外されて運行できないという、かなり悲惨な事になっていたようである。


旧東北本線松島駅より

 現在の松島駅前跡。このあたりの県道がやや広くなっているのが駅の名残であろうか。東北本線松島駅については「東北本線旧線」を参照してほしい。
 この怪しい建物は、当時松島駅前にあった五大堂の観光案内所である。なんか傾いているような気もするが、気のせいだろう(笑)

 ※2006年現在、取り壊されてしまっている。
 道沿いに進むと、橋台が残っていた。 
 県道8号線とともに進んできた軌道は、現在の松島第二小学校の校門付近で南へカーブしていた。昭和50年の空中写真では、その路盤がはっきりと残っているのがわかる。その後東北本線(海線)とクロスするが、痕跡は何も残っていない。
 東北本線とクロスして写真奥の白い家の建っている場所を一直線に抜けていた。写真は松島駅前方向。
 愛宕橋停留所付近に残る路盤のあとらしき細い道路。このあたりで田中川を渡っていたが、現在架かっている歩道橋は、位置的に関係はないと思われる。
 高城川沿いに進んできた路盤らしき道路。この後国道346号と合流する。
 国道沿いにも路盤らしき未舗装路がある。
 松島高城停留所付近。信号のあるあたりにあったと思われる。このあたりは、東北本線が並行して走っている。
 現在の新富山停留所あと付近の様子。この道路は国道45号線になっている。併用区間だったため痕跡は見あたらない。
 そして、松島海岸へとたどり着く。この周辺は何となく駅があったような雰囲気は残っていた。松島電車は宮城電鉄が買収後、復活も目論んでいたようであるが、もし復活しても東北本線の山線が廃止された後、結局はもたなかったであろう。ちなみに宮城電鉄は戦時中に国鉄に買収されている。

 路線も短い、遺構も少ないミニ踏査であったが、晴れている日には松島巡りのついでにオススメの路線である。

 END
 おまけであるが、これが五代堂。観光シーズンは渋滞のメッカである。この日も平日であったが、相変わらず渋滞していた。

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