くりはら田園鉄道 細倉〜細倉鉱山 宮城県 2004.5.30踏査


 くりはら田園鉄道は宮城県北を走る私鉄である。元は軽便鉄道であったが、狭軌への改軌・電化などの変更を経てなじみの深い栗原電鉄として平成7年まで電車運転が行われていた。その後、電軌施設の老朽化や資金難により気動車の導入が図られ、社名を「くりはら田園鉄道」に変更し現在に至る。今回紹介するのは、貨物輸送の減少により昭和63年に廃止された区間、旧細倉駅〜細倉鉱山までの0.7qという短い区間である。しかしながら、現在廃止区間を再使用し、旧細倉駅から鉱山よりに0.2q延長した場所に「細倉マインパーク駅」が平成2年に開業しているので、実質の廃線区間は0.5qとなる。


旧細倉駅付近

 ホームや駅舎の残る旧細倉駅。現在は事務所として使用されているようである。写真中央に枕木だけ残された側線が残っている。
 側線はまっすぐ正面に見えるトタンの建物へ向かっている。駅の物置かな?と思ったら…
 レールが飛び出ている!のぞきたい!のぞきたい!(なんか危ない人ぽい)
 横側は全解放。(笑)中にはトロッコ、そして使われなくなった構内信号が置いてあった。
 現在の終着駅、細倉マインパーク前駅。旧細倉駅から伸びる一番南側の線路を使用して延長されている。
 営業線とは分離されているが、延長上にのこされたレールの上にED202型電気機関車が保存されている。
 以前から廃止の噂が絶えないこの路線であったが、平成19年に廃止が決定した。次にこの場所に来るのは廃止後か…それとも…。
 腕木式信号機など、構内施設もそのまま残されている。これは元からこの場所にあったものであろう。車両が載せられているレールも、ポイント上を切り取られたものであった。


細倉鉱山まで

 細倉マインパークへ向かう県道を横断した線路跡は徐々に高度をあげながら細倉鉱山に向かっていく。現在は鉱山へ向かうパイプラインが敷設されている。
 敷地に入ることはかなわなかったが、横の道路から中を伺える。写真はホームが残る倉庫。線路はこの付近までひかれていた。
 道路を挟んだ場所にある鉱山資料館前には、鉱山で使われていたトロッコなどが展示してある。
 水田の中をとことこと走る、富士重工製KD95。普段は廃線が絡まない車両写真を撮らない私も、廃線が運命付けられたこの路線の今を残しておきたくて、ついシャッターを切った。

 END

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