常磐線旧線 久之浜〜富岡 後編 福島県 2001.5.2踏査


 末続駅〜広野駅間は4つの廃隧道が残っている。
先ずはその4つ、末続トンネル夕筋トンネル台ノ山トンネル東禅寺トンネルの紹介である。
 そして今回の踏査の目玉「金山トンネル」(竜田〜富岡間)のご案内をしよう。


末続トンネル

 末続トンネルの末続側坑門。
 パラペットの形状が破風型(切妻型)となっている。トンネルの構造等については、後にNEWコンテンツを公開予定である。そちらを参照いただきたい。待ちきれない方はJTB刊「鉄道構造物探見」(小野田 滋著)に詳しいのでそちらをご覧いただきたい。また廃線フリークのバイブル「鉄道廃線跡を歩く」の各刊末尾も参照されたい。
 末続トンネルを抜けて夕筋トンネルへ向かう旧線跡の道。左が現在線。
 ここへのアクセスは、国道6号の広野町夕筋地区より海側に曲がる道路を進むと、ちょうど末続トンネルと夕筋トンネルの中間地点付近に出ることができる。どちらも車で通り抜けができる。


夕筋トンネル

 夕筋トンネルの末続側坑門
 うーん…。この区間の隧道群をまわってるとなんかご馳走様って気分になってくる(笑)
 とにかく同じような作りの隧道が続く…。
 違いをくまなく探して、「おぉ〜っ!」と無理矢理感動してる感じ(涙)
 と思っていると…。
 ようやくキタ〜!!(笑)
 夕筋トンネルの広野側坑門である。
 今までは煉瓦構造であったが、こちらは石組みの抗門である。
 大正期〜昭和初期には似たような感じでコンクリートブロック組みのトンネルも作られたが、こちらはかなり形状は整っているものの、竣工時期が明治時代ということをを考えれば石組みと考えるのが自然と思う。(結構見分けは付かない)


台ノ山トンネル

 さて、こちらはさらに北上して問題の(笑)台ノ山トンネル末続側へのアプローチである。
 わかってしまえばなんていうことはないのだが…。作者とBAKUはアプローチを探してこのコンクリート斜面をはいあがった(涙)
 写真中央にトンネルがあるのがわかるだろうか?
 ここの少し南に町道が現役線と接近する場所があるのだが、そこの人道踏切から海に出るとこんな目にあう。
 で、ようやくたどり着いた台ノ山トンネル
 さすがにここは苦労しただけあり、なかなか人も入らないようで、久々に見た荒れた感じの隧道である。といっても隧道自体の保存状態は良いのだが。実はこのすぐ横を現在線が走っている。
 なぜかこの新トンネルだけは複線断面
 この旧線の分岐点は町道からは見えない位置にあり、フェンスも設置してあるため、植生の関係もあって見えづらい。で帰りは素直に現在線の脇をてくてく楽〜に進んで、アプローチの踏切にたどり着いた。
 この時から、線路脇歩きの原則に気付くわけだが。
あ〜疲れた!
 こちらは台ノ山トンネル広野側坑門。
 ここへは、末続側抗門へアプローチした町道を北へ向かい、現在線のトンネルを迂回するように進むと現在線にアプローチできる細い未舗装路がすぐわかるはず。
 その道はちょうど現在線と旧線の坑門の上を走っているのでここへは車ですぐ近くまで行ける。
 ちょっと土手を下りなくては行けないが、廃線跡レベルではこの程度の土手や藪ではまだまだである(笑)。


東禅寺トンネル

 東禅寺トンネルの末続側坑門
 ここへのアプローチはかなり簡単。県道391号の現在線踏切のすぐ横にぽっかり口を開けている。
 何よりも地図上では「東禅寺」というお寺を目指していただきたい。
 まさにこの坑門の上が東禅寺である。
 広野側の坑門。
 このトンネルは地元の方の生活道路のようで、この日もお婆さんが畑に向かうのに使っていた。
 旧線跡はまっすぐ浅見川橋梁へ向かっていくが、橋の遺構は河川工事の為、全く残っていなかった。


金山トンネルと周辺遺構

 いよいよ今回の踏査も終わりに近づいたが、竜田駅のすぐ北側にある井出川橋梁の遺構である。(写真は富岡側の橋台)。この付近の旧線跡は現在線の西側を通っている。金山トンネルへ行くには写真に写っている道を道なりに進んでいくとやがて現在線に寄り添って走る保線用道路になった旧線跡へと出る。
 旧線跡の道を竜田駅方向に向かって撮影。
 金山トンネルへはこの道を現在線トンネル方向に向かってすすむとやがて旧線との分岐点へと出るが、そこから少し線路脇を進むとトンネルへと続く通称「マニア道」(笑)の轍が現れるので素直に進む。
 ただし私の嫌いな灌木やイタドリがたくさんあることには変わりはないのだが(泣)
 ようやくこの踏査のクライマックス「金山トンネル」である。
メジャー物件とはいえ、やはりこのトンネルの意匠には圧倒させられる。
 「来てよかった〜」
と素直に思う場所である。
 やはりなんといっても目玉はこの日本鉄道の社紋であろう。
 凸型の坑門もよく観察していただきたい。
 こちらは「金山隧道」篇額も残る富岡側坑門。
ここへは現在線脇のあぜ道をてくてくと歩いてたどりつく。
 ただしこちら側は、やや出水がありぬかるんでいるので歩行には注意して頂きたい。


 END

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