身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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ピーマン
◎ナス科
◎一年中出回っているが、もっともおいしいのは夏。
◎油と相性がよく、夏場の疲労回復に効果抜群の野菜
疲労回復/高皿圧/動脈硬化/美肌
●ビタミンCはレモンの2倍
中南米が原産で、とうがらしの仲間です。
コロンブスによってヨーロッ
パに広められ、日本には仙台藩の支倉常長が持ち帰ったのがはじめとい
われています。
甘昧種が入ってきたのは明治になってからですが、現在
のように広く栽培されるようになったのは戦後のことです。
ピーマンの
語源はフランス語の「ピマン」で、「とうがらし」という意昧。
栄養価
はひじょうに高く、夏場の緑黄色野菜として、大いに食べていただきた
いものです。
緑、赤、黄色の3種類がありますが、緑と赤は同じもので
す。
未熟なものが緑、完熟させたものが赤というわけです。
黄ピーマン
は別の品種です。
ピーマンが栄養的にすぐれているのは、ビタミンAと
Cが豊富なことです。
Aは100g中150IUとトマトなみ、Cは1
00g中80mgと、レモンの2倍近い量を含んでいます。
その他ビタミンは、B1、B2、D、Pがあり、鉄やカルシウムも豊富で
す。ピーマン独特の緑色は葉緑素によるもので、熟すにしたがってカプ
サンチンという赤色色索が増えてきます。
●つやがあり、切り口がみずみずしいものを
生のままサラダにして食べるのが理想的ですが、青くささがいやだとい
う人は、煮物や妙め物に使うといいでしょう。
とくに油との相性がいい
ので、ソテーや肉詰めなどにするとおいしくいただけます。
中華料理の
チンジャオロースーは、ピーマンと細切り肉をうまくマッチさせた、じ
ょうずな調理法といえるでしょう。
年間を通じて出回っていますが、味
がいいのは夏場です。
色が濃く、つやと張りのあるものを選びます。
と
くに切り口を見て、みずみずしさをチェックしましょう。
形がいびつで
あっても味には差がありません。
保存は、ラップをして冷蔵庫へ入れま
す。
●高血圧や動脈硬化の人に最適
野菜の不足しがちな夏場、ピーマンを大いに食べましょう。
夏バテを防
ぎ、疲労回復に効果があります。
これはピーマンに含まれるビタミンA
やCが、細胞の働きを活性化してくれるからです。
夏かぜの予防も、毎
日ピーマンを食べていれば完壁でしょう。
油で妙める料理に使えば、ス
タミナ源も十分とれ、ビタミンAの吸収もよくなるので一石二鳥です。
含まれているビタミンPが毛細血管を丈夫にし、葉緑素が血液のコンス
テロールを掃除してくれるので、常食すれば血管の浄化に役立ちます。
またビタミンCは脂肪の代謝を促し、血中の脂肪を除いてくれますので、
高血圧や動脈硬化の人には、最適の野菜といえるでしょう。
このほか、
お肌の美容にも効果的です。
ビタミンCがシミ、ソバカスなどメラニン
色素の沈着を防ぎ、同時にビタミンDが血行をよくして肌を美しくしま
す。糖尿病や視力の強化などにも、ピーマンが薬効を発揮するといわれ
ています。
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