身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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ニンニク「大蒜」
疲労回復/精力増強/冷え症/気管支炎/かぜ/下痢/動脈硬化/ウオ
ノメ/タコ
◎ユリ科
◎一年中出回っているが、5〜8月に新しいものが出る。
◎古代より香辛料として用いられ、薬効も高い。
●においのもとアリシンがビタミンB1効果を発揮
中近東が原産といわれ、すでに古代エジプトやギリシャでは薬用に使わ
れ、「においバラ」として広く知られていました。
日本には古代中国か
ら伝来したといわれ、『古事記』にもにんにくに関する記載があります。
にんにくといえば、だれでもすぐに思い浮かべるのが、あの強烈な臭気
です。
ドラキュラさえいやがる?)というほどのにおいを発するため、
若い女性など敬遠する場合が多いのですが、じつはあの臭気こそ、効き
めの源なのです。
臭気の正体は、硫化アリルの一種であるアリシンとい
う成分です。
このアリシンには強い殺菌作用があると同時に、体内でビ
タミンB1と同じ働きをする効力があります。
また、にんにくのもうひと
つの主要成分であるスコルジニンには、疲労回復、強壮効果があること
も知られています。
にんにくはスタミナ食にいい、という昔からの定説
には、ちやんと科学的な根拠があるのです。
しかし、いくらにおいが体にいい、とはいつても、口臭の原因になって
しまっては、エチケット違反ですね。
そこで、においを消す方法ですが、
よく用いられるのは、食べたあとで牛乳を飲むことです。
チーズ、卵な
どといっしょに食べても、においのもとがたんぱく質と結合するので、
効果的です。
そのほかパセリを食べる、上質の白砂糖をゆっくりなめる、
コーヒー豆を2〜3粒かじるなど、方法はいろいろ。
●食べすぎはかえって害になる
にんにくは、アリシンやスコルジニンのほかにも、ビタミンC、B2、リ
ン、カルシウム、糖質、鉄、カリウム、たんぱく質などを豊富に含んだ、
きわめて薬効の強い食品です。
ただし、すぎたるはおよばざるがごとし
で、食べすぎると胃をあらしたり、血圧の上昇、目の充血、肝臓障害な
どをおこす場合があるので、注意しましょう。
目安として、生食する場
合は1日3〜4片が限度です。
にんにくは魚や肉の香辛料として、あるいはガーリックパウダーという
形で調味料として、広く用いられます。
また、油との相性がいいため、
妙め物にもよく使われるほか、煮こみやスープなどにも多用されます。
にんにくのホイル焼きやにんにく酒、ハチミツ潰け、みそ漬け、しょう
ゆ漬け、酢漬けなど、食べ方もいろいろ。
一年を通じて出回っています
が、収穫期は5〜8月です。したがって、この時期の店頭には、新もの
が並びます。それ以外の季節には乾燥ものが出回ります。
よいにんにく
の見分け方は、色がまっ白で、形がふっくらとしていること。乾燥もの
は、よく乾燥していて、粒が大きく、しまっているものを選びます。て保
存は、新ものの場合は、ラップにくるんで冷蔵庫に置きます。乾燥もの
の場含は、風通しのよい場所につるしておくといいでしょう。
●スタミナ増強として抜群の効果
スタミナ食としてのにんにくは、まさに抜群の効果を発揮します。
その
理由は、ビタミンB1不足の人の場合、にんにくのビタミンB1が、筋肉
の工ネルギー源であるグルコースの生産と代謝を高めるからです。
その
ため、にんにくを食べると体の疲れがとれ、元気が回復するわけです。
また、にんにくに含まれるスコルジニンという成分には、心臓の働きを
強め、精子の生産を活発にする働きがあるため、男性機能の増強にも卓
効があるといわれています。
疲労回復、精力増強には、ハチミツ潰けが
おすすめです。1日2〜3片を数度に分けて食べるようにします。
にん
にくにハチミツをからめて食ベてもいいですし、潰けこんだハチミツを
湯に溶いて飲んでもいいでしょう。,
もっと簡単な方法を望む人は、に
んにく1片と玉ねぎ50gをいっしょにすりおろしてその汁をしぼり、
朝晩服用します。1回の量は、杯1杯ほどが適当です。あるいは、にん
にくを金網で焼いたものを、朝晩1片ずつ食べてもスタミナ増強に効き
ます。
●かぜの季節にはにんにく酒を
冷え症には、にんにく酒が効果的です。
寝る前に杯1〜2杯飲むと、体
が温まり、不眠症の解消にも役立ちます。
にんにくはかぜにもよく効き
ます。
ちょっとかぜぎみだな、という程度でしたら、にんにく酒を飲む
か、1片ほどをすりおろして飲むと、効果てきめんです。
また、にんに
くとしょうがの薄切り各15gずつをカップー杯の水で、水が半分にな
るまで煮出し、その煎じ汁に砂糖かハチミツを加えて飲むと、かぜの特
効薬になります。
気菅支炎の場合は、にんにくの酢潰けに砂糖を加えて
飲みます。1回に杯半分ほど1日3回飲めば、せきが止まり、胸が楽に
なります。砂糖は好みの量だけ加えてください。
●下痢や腹痛を止める
腹くだし、腹痛にも効果を発揮します。
にんにく1〜2片をすりおろし
て食べます。
また、かゆの中に入れてよく煮たものを食べても、効果が
あります。
また、毎日少量ずつでもにんにくを食べつづければ、胃腸の
働きが活発になり、消化を助け、食欲増進につながります。
血液を浄化
する作用もありますので、常食していれば、血中のコレステロールや脂
肪が減り、動脈硬化、血栓の予防にも役立ちます。
このほかには、外用
薬としても重宝します。
ムカデなどの毒虫に刺されてはれたときは、ス
ライスしたにんにくで患部をこすります。
切り傷やすり傷の場合は、す
りおろしてガーゼなどにのばして、患部に当てます。ウオノメやタコを
取るには、にんにくのかけらを直接患部に貼りつけておきます。
乾いた
らとりかえるようにしますと、2週間ほどで取れます。
ただし、他の正常な部分の皮膚を刺激しないように注意してください。
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