身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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玉葱
◎ユリ科
◎旬は春と秋
スタミナ増強/安眠/便秘/解熱/血圧降下/筋肉痛
●独特の甘みで料理を引き立てる
玉ねぎはにんにくの仲間です。
食用としての歴史は古く、エジプト文明
のころにさかのぼるともいわれています。
玉ねぎは、西洋野菜の王様的
な存在といえるでしょう。
すべての西洋料理のベースを作る野菜として、
広範囲に利用されています。
日本には江戸時代にはじめて入ってきまし
たが、本格的な輸入は明治になってから。
さらに一般家庭に普及するよ
うになったのは、昭和になってからのことです。
現在では、北海道を中
心に多くが国内生産されていますが、それでも需要に追いつかず、海外
から大量の輸入を行っている状態です。
それほど日本人にとっても、な
じみの深い西洋野菜ということでしょう。
味の特徴は、なんといっても
あのピリッとした辛みと、独特のにおいです。
辛みの原因は、二硫化ア
リルという化合物。また、においのもとになっているのは、にんにくな
どと共通した硫化アリルという成分です。
玉ねぎをむくとき涙が出るの
は、この硫化アリルが目を刺激するからです。
しかし、玉ねぎは糖質を
多く含む野菜で、加熱することにより、独特の甘みが出ます。
あの独特
の甘みによって、料理の昧を引き立ててくれる名脇役でもあるのです。
インターナショナルな野菜だけに、和洋中と、利用範囲もひじょうに広
く、料理の腕しだいでいろいろな昧を出すことができます。
もっともシ
ンプルな食べ方は、生でスライスして食べる方法でしょう。
スライスし
たものを水にさらして二杯酢にしたり、かつおぶしをまぶしてしょうゆ
でいただいたりするのも、よいものです。
もちろん、カレーやシチュー、
ハンバーグの素材としては欠かせないものですし、じゃがいもと煮たり、
くり抜いてひき肉を詰めてスープ煮にしたりと、さまざまな応用が可能
です。
栄養面から見ると、カルシウム、リン、少量のビタミンA、B1、 B2、
Cを含んでいます。
●茶色の皮がよく乾燥しているものを選ぶ
年間を通して店頭に並べられていますが、旬は、春と秋の二度です。
春
に出回るのが新玉ねぎで、辛みのあまりない、皮のやわらかな、みずみ
ずしさが特徴です。
秋には黄色や紅色の玉ねぎが多く出回るようになり
ます。
秋の玉ねぎの見分け方は、かたくて実のしまりのいいこと、表面
の茶色の皮がよく乾燥していること、指でさわってみてぶよぶよしてい
ないことなどがあげられます。
保存方法は、湿気を嫌うので、風通しの
いい場所につるしておけば数カ月はもちます。
ただし春の新玉ねぎは、
日もちしませんので、なるべく早めに使いきることが肝心です。
●スタミナ増強や神経の鎮静に抜群の薬効
玉ねぎの薬効にはさまざまありますが、まず第一にあげなければならな
いのは、スタミナ食としての卓効でしょう。
スタミナ食とし古来より玉ねぎは、強壮食品として利用されてきました。
にんにく同様、あのにおいが効くのでその理由は、においのもとである
硫化アリルが、ビタミンB1と結合して、B1の吸収を高めるからです。
ただし、スタミナ増強の目的で食べる場合には、生食してください。
煮
たり妙めたりしたので効果は半減してしまいます。いちばんいいの生の
ままみじん切りにして、しょうゆやごまあるいはドレッシングをかけて
食べる方法です。
スライスオニオンにするときも、あまり水にさらさないほうが、より効
果が期待できます。
毎日半個も食べていれば、スタミナが増して疲れに
くくなるといいます。
当然玉ねぎも、食べると口臭が気になりますが、
にんにくと同じ方法で口のにおいは消すことができます。このにおい、
生で食べるときはしかたがないでしょう。
●皮から実まで幅広い効能を持つ
その他の薬効としては、次のような効果があるといわれています。
@神経のイライラをしずめ、安眠を助けてくれる作用があります。不眠
症の人は、みじん切りにして枕もとに置くと、自然な眠気に誘われます。
A毎日スライスしたものを、1個ずつ食べていると、自然に便秘が解消
します。
Bかぜなどで熱が出たときは、細かくきざんだ玉ねぎ1/5個と、みそ、ハ
チミツともに小さじ1杯をいっしょに熱湯に入れて飲むと、熱が下がり
ます。
C実だけでなく、皮の部分にも薬効があります。茶色の皮の部分には、
クエルセチンという成分が含まれていて、1回5gを煎じて飲めば、血
圧を下げ、毛細血菅を丈夫にしてくれます。
D筋肉痛には、玉ねぎと大根、しょうがを等童ずつすりおろして、布な
どにのばし、患部を湿布してみてください、乾いたら、新しく貼りかえ
るようにすると、しだいに痛みがやわらいできます。
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