身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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ショウガ「生姜」
◎ショウガ科
◎葉しょうがの旬は夏。
◎料理以外に、お菓子や飲み物の風味づけとしてよく用いる。
かぜ/胃腸病/吐き気/肩こり/神経痛/リュウマチ/せき/腰痛/打
ち身/冷え症
●昔から日本人に愛された香りと辛み
インド・マレー地方が原産の多年草。
日本に渡来したのは少なくとも3
世紀以前といわれます。
魚をよく食べる日本人にとって、魚のくさみを
消してくれるしょうがは、昔からなくてはならない香辛料でした。
古名
をハジカミというのは、「食べると辛くて歯をしかめる」ところに由来
するという説があります。
店で売られているしょうがは大別すると、ひ
ねしょうがと葉しょうがの2種類があります。
ひねしょうがは、十分成
長した根の部分で、ふつうに見かけるものです。
おろしたり、きざんだ
りして薬昧や吸口に利用します。
甘酢に漬けたものをガリ(すしのつけ
あわせ)、梅酢に潰けたものを紅しょうがといって、それぞれ和食には
欠かせないもの。
また、魚や肉の煮物に加えてにおい消しにも使います。
葉しょうがは、葉つきのもので、若いしょうがのほどよい刺激と、カリ
カリした歯ごたえを楽しむものです。
酢潰けにして食べたり、焼いてみ
そをつけて食べたり、また、焼き魚などのつけあわせにも用います。
●独特の辛みが毒消しの役に立つ
しょうがは、あのさわやかな辛みと香りが身上です。
辛みの成分はジン
ゲロンと油性のショウガオールで、これらは魚のくさみを消したり、肉
や魚などの食物の毒を消す働きがあります。
芳香は、シネオール、ジン
ギベンン、ジンギベロールが主体で、健胃、消炎などさまざまな薬効の
あることが知られています。
葉しょうがには旬があります。初夏から7
月くらいにかけてがもっとも出回る時期で、さわやかな香りとみずみず
しい風味を昧わうなら、この時期を逃せません。
次に、よいしょうがの見分け方ですが、ひねしょうがの場合は、よく根
がしまっていて、しなびていないものを選ぶことです。葉しょうがは葉
の緑が濃く、根が白いものを選びます。根の大きなものはすじばってい
て、まずいことがあるので注意しましよう。
ひねしょうがを保存する場
合は、ラップに包んで冷凍庫に入れるのがいちばんです。
●かぜ、胃痛、腹痛には、しほり汁を飲む
しょうがは、かぜの諸症状によく効きます。
服用のしかたはいろいろで
すが、もっともてっとり早いのがしょうが湯です。
しょうがをひとかけ
らすりおろしたものに、熱湯を加えて飲みます。汗が出て熱が下がり、
体も温まります。
せきやのどの痛みがある場合は、これにハチミツを加
えて飲みます。
また、くず粉を水で溶いて火にかけ、ドロリとしてきた
ら、砂糖とおろししょうがを加えてくず湯を作ります。
熱があるときに
これを飲んで休めば、熱が下がります。
特有の香りと辛みは、食欲を増
進するとともに、胃液の分泌を促し、消化を助けます。
夏バテで食欲が
出ないとき、消化不良で胃腸の調子がおかしいとき、食あたり、下痢や
腹痛、胃痛があるときなど、おろしたてのしぼり汁を杯1杯飲むと、効
果てきめんです。
飲みにくい場合は、湯で薄めたり、ブランデーをたら
して飲んでもかまいません。
胃痛、胃炎には、しょうがの薄切りを黒焼
きしたもの5〜6片に熱湯をかけて、その上ずみを数回に分けて飲んで
もいいでしょう。
乗りもの酔いのときの胃のむかつきには、おろし汁が
効を奏します。
おろし汁に熱湯を注いで飲むと、吐き気がおさまり、気
分がすっきりします。
●神経痛肩こり、冷え症にはしょうが湯が効く
しょうがの持っている消炎、保温作用を外用薬として用いると、肩こり
や神経痛の妙薬になります。
肩こりの場合は、にんにくとしょうがをす
りおろしてまぜたものに小麦粉を加え、布にのばして、こっている部分
に湿布します。
この湿布は、神経痛にも効果があります。
ちょっと変わったところでは、せきが止まらず苦しい場合に、おろし汁
を背中に塗ってよくすりこむと、せきが止まるといわれます。
神経痛や
肩こり、リュウマチ、腰痛、打ち身、冷え症は、しょうが湯にゆっくり
つかることで、症状が改善されます。
しょうが湯は、しょうが1個を適
当にスライスして布袋に入れ、湯船に潰けます。葉しょうがのある季節
なら、葉と茎をきざんで入れても効果があります。また、冷え症や肩こ
り、かぜには、しょうが酒を飲むとよいと昔からいわれてきました。
湯
で割って飲むと、体が温まり、痛みも緩和されます。
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