身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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サワラ







◆(効用)


・高血圧

・皮膚疾患の予防と改善




◆(栄養素)


・たんぱく質

・ビタミンB2・D

・ナイアシン

・カリウム




●血圧を下げる作用がある


鰆という文字から、タイと並んで春の魚と称されるサワラ。
ほっそりした腹のスマートな 魚ですが、店頭で見かけるのはほとんど切り身といってよいでしよう。

味にくせのない白 身の肉は食べやすく、調理しやすいことから誰にでも好まれる魚です。

栄養的には、たん ぱく質、脂質とも魚のほぼ平均値といってよく、特筆すべきは、カリウムの数値が高いこ とです。
100g中490mgというサワラのカリウム値は、一般にカリウムの代表食品 である野菜類(例えば、にんじん100g中400mg、にら450mg)にも引けをと りません。

サワラが血圧を下げる作用のある魚として注目されるのは、このためです。カ リウムは体内の余分なナトリウムの排泄を促し、血圧上昇を抑制する働きがあります。
ナ トリウムを含む食塩は、とり過ぎると血液量が多くなり、そのため血圧も上昇します。塩 分の摂取をひかえめにすることと、サワラなどからカリウムを積極的にとることで、高血 圧は改善できるというわけです。

また、魚のたんぱく質自体にも塩分(ナトリウム)を体 外に排出する作用があり、血圧の上昇をおさえます。サワラは、カリウムとたんばく質を 多く含むことから、血圧をおさえる二重の効果がある魚なのです。




●サワラで食習慣も改善


サワラは白身の上品な味を持つ魚です。
薄味でも十分おいしくいただけます。
また、照り 焼きやみそ漬けにしたものを焼くと、意外に脂もあって肉類と同様の満足感を味わえます。

カリウムの多いサワラや海藻などを献立に加える頻度を多くして、食習慣を少しずつ改善 し、高血圧の不安を解消してください。




★種類と見分け方


サワラは、サバ科サワラ属の総称で、種類は十八種ほどありますが、食用とされるのは、 一般にサワラと呼ばれる種類。

秋から春、10月から翌年の3月頃までが味がよいといわ れます。特に「寒ざわら」といって、寒い冬にとれたものは珍重されます。

切り身で買う 場合は、身の色が蛍光色つぽい感じに光っていないもの、身の面が真っ直ぐで、盛り上が ったりへこんだりしていないものを選びましょう。




★食べ方のポイント


尾に近い部分が美昧で、塩焼きや照り焼き、ムニエルなどに。野菜もいっしょに食べられ る魚すきにも最適です。












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