身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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シジミ







◆(効用)


・貧血

・皮膚疾患

・味覚障害の予防と改善




◆(栄養素)


・ビタミンB2

・B12

・カルシウム

・鉄

・亜鉛

・銅




●良質のたんぱく質が肝臓を助ける


昔からシジミのみそ汁は肝臓によいといわれますが、科学的にもそれは裏づけられていま す。

シジミのたんぱく質は、量的には少ないのですが、アミノ酸スコアが100という良 質なたんぱく質です。
アミノ酸スコアというのはたんぱく質の化学的評価法の一つで、モ デルとなる比較たんぱく質の必須アミノ酸組成との比較値。
値が100に近いほど優秀だ といえます。

つまり、シジミのたんばく質は卵や牛乳などと同様100点満点だというこ とです。
良質のたんぱく質は消化吸収がよく、肝臓に負担をかけません。

さらに肝機能を 保持するために必要なメチオニンという物質(必須アミノ酸の一つ)を多く含んでいるこ とも、シジミの持徴です。

貝類のコクのあるうま味のもとはコハク酸という有機酸の一種 ですが、シジミはコハク酸がたいへん多く、他のだしを必要とせず、おいしいみそ什が作 れます。
「シシミのみそ汁は汁だけ吸え」ともいわれますが、めんどうがらずに身を食べ れば、良質のたんぱく質がとれ、肝臓病の予防や改善にも効果的だといえます。




●ビタミンB2・B12と鉄分で貧血を強力に防ぐ


シジミにはビタミンB2・B12、鉄分が豊富です。

貧血には鉄分の不足によって起きる 鉄欠乏性貧血とビタミンB2やB12、特にB12の欠乏によっておきる悪性貧血があり ます。

悪性貧血の場合、ビタミンB12は不足していても、足りないことが症状としてす ぐに表れないのが待徴。
今、ビタミンB12が不足した食生活をしていると五年後に悪性 貧血に、ということもあるわけです。
このビタミンは体内で合成できませんから食べ物か らとらなくてはなりませんが、意外に含まれている食品が少なく、そういった意味でもシ ジミは食生活に積極的にとり入れたい食品の一つです。




★種類と見分け方


ヤマトシジミ、マシジミ、セタシジミが代表的です。

シジミは河口など、淡水と海水が混 じり合う場所に住むものが多く、また、河川や湖などにも生息します。

旬は、セタシジミ が4〜5月、マシジミは冬で「寒シジミ」と呼ばれ、ヤマトシジミば夏で「土用シジミ」 と呼ばれます。味は寒シジミがよいとされています。




★食べ方のポイント


砂出ししていないものは、一晩真水につけます。

なべに入れて水から火にかけ、殻が開い たら辛口のみそでみそ汁に。一煮立ちしたら火を止めましょう。












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