身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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鯵(アジ)
◆【栄養素】
タンパク質、
ナイアシン、
カリウム、
DHA、
IPA、
タウ
リン、
カルシウム(クサヤ)
◆【効用】
動脈硬化、
脳卒中、
高血圧、
皮膚疾患の予防と改善、
老化防止
●淡白で食べやすい青背の魚
アジは、昔から、イワシやサバと並んで、大衆魚として親しまれてきた
青背の魚です。
しかし、大衆魚といっても下魚だとばかにされるのでは
なく、「アジは味に通ず」とか「味がよいからアジ」などというように、
多くの人がその味を愛でて食べてきました。
この日本人好みの味の秘密
は、アジにはうま味成分であるイノシン酸が豊富なことと、うま味成分
に対する脂肪分の含有量が適度なところにあります。
このバランスのよ
さがあの淡ロな昧わいをつくっているのです。
また、アジは青背の魚が
共通して持つ栄養も備えています。
つまり、血液の粘りを少なくするI
PA、老化防止に役立つDHA、また、血液の中のコレステロール値を
下げるタウリン、血圧を下げる効果を持つカリウムなどがまんべんなく
含まれているのです。
特に、タウリンはコレステロールを減少させる作
用の他に、血圧を正常にする、強心作用がある、肝臓の働きを強めるな
ど、さまざまな効用を持つ物質です。
アジには、このタウリンがカリウ
ムとともに、サバやサンマ以上に含まれていますから、青背の魚の中で
も、動脈硬化や血栓の予防にたいへん有効な魚といえます。
●クサヤはカルシウムがいっぱい
はじめての人は、焼くと漂う異様な臭いに驚くようですが、食べてみる
と病みつきになるおいしさがあるクサヤ。
クサヤは、ムロアジを原科に
つくられる珍味ですが、カルシウムが100g中890mgも含まれま
す。
ちなみに、重要なカルシウム源といわれる午乳には100g中10
0mg。午乳のほうが体内での吸収率に優れてはいますが、珍味をかみ
しめてカルシウムの補給ができるというのもおつなものです。
ただし、
クサヤには塩分も多いので食ベ過ぎないよう注意が必要です。
○種類と見分け方
アジといえば、マアジを指すことが多いのですが、ぜいごと呼ばれるか
たいとげのあるうろこが側線部にある魚の総称です。
マアジの他に、ム
ロアジ、また魚の中でも味も値段も高級といわれるシマアジが代表的。
旬は6〜8月。目が黒く、透明感があり、身がピンと張って銀色に光つ
ているものを選びましよう。
○食べ方のポイント
淡白な味が使いやすく、料理は、和、洋、中と広範囲に利用できます。
小アジを低温で揚げ、酢、しょうゆ、砂糖を合わせた漬け汁に野菜とと
もに漬けておくと、骨ごと食べられ、日持ちもする一品に。
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