身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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我慢するダイエットは長続きしない
ダイエットをしようとする人は、無理をして食事を抜いたりしてはなりません。
これまで
の経験からして、我慢しながら、歯を食いしばりながらのダイエットは、絶対に成功しな
いからです。
たとえ一時的に成功しても、必ずリバウンドがきて、結果的には失敗に終わ
るのです。
なぜならば、空腹を我慢するというのはよほど意志の強い人にしかできないこ
とであり、それをやり通せば、かなりのストレスが残るからです。
「嫌だなあ、不輪快だ
なあ、つらいなあ」と思うと、脳のなかのセロトニンという物質が減ります。
すると猛烈
な食欲が出てきます。
しかし、ダイエットをしなければならないということで、それを無
埋に我慢しますと、そのことがまた新しいストレスになって、セロトニンを減らします。
そのようなメカニズムで、ストレスがストレスを呼び、ものすごく意志の強い人も、どこ
かでプッツンしてしまう。
するとそのあとは、拒食変じて過食に走るということになって
しまうのです。
太りたくないということで、最初は病的に食べることを拒否し、ちょっと
したことをきっかけにプッツンをすると、その後は反動でものすごく食べてしまう。
そう
して、ある程度、食べることによってストレスを解消すると、猛烈に反省をして、またダ
イエットの誓いを立てる。
そうして、病的に食べることを拒否し……、というように、拒
食と過食とを繰り返すわけです。
そのようなことをしているうちに、体がガタガタになっ
てしまいます。
女性の生理が止まったり、肌が一○歳も二○歳も老けて見えたり、骨粗鬆
症が起こったりするようになります。
男性の場合は、抜け毛になります。ストレスにあう
と、男性ホルモンの分泌が活発になり、それが抜け毛の原因となるからです。
いまの日本
の社会は、子供の頃から猛烈な受験戦争があり、社会に入ってからも上下関係などにはさ
まれて、余裕や楽しみがなさ過ぎます。
そのような社会では、闘争ホルモン系が有位にな
って、相当なストレスを受けることになります。
そのようなかたちで、強いストレスを受
けると、私たちはなんらかの方法でそれを緩和しようとします。
その緩和のいちばんカン
タンな方法が、食欲と性欲の充足です。
性欲というのは相手が必要ですが、食欲というの
は自分一人で満たすことができます。
しかも、食べ物というのはびっくりするほどのお金
はかかりません。
コンビニなどに行くと、趣向をこらしたスナック菓子が、一つ一○○円
ほどで所狭しと並んでいます。
ケーキや甘味やフルーツなども、二○○円から三○○円で
買えます。
そうしたことで、ダイエットを志す者にとって、いまの日本の社会は、ほんと
うに誘惑の多い過酷な社会です。
そのうえでなお、空腹を我慢しながら痩せるなどという
ことは、冷静に考えればできるはずのないことなのです。
だからといって、一つの物だけ
を食べ続ける単品主義をやってみても、結果は無理なダイエットと同じです。
脳内モルヒ
ネ系のはたらきに自然に沿うかたちで、食事、筋肉、五感の刺激、意識の切り換えという
四本柱のバランスを整えないかぎり、ダイエットに成功するはずはないのです。