身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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モルヒネ系セロトニンのおそるべき力。







太るということを、物質系に沿ってどんどん追っかけていったら、モルヒネ系というのが 見つかりました。

そのモルヒネ系が、どのようにして食欲をコントロールしているかは、 じつはとてもカンタンなことでした。

脳内モルヒネ系のなかで、食欲を抑えるのにもっと も大きな力をふるっているのは、セロトニンです。

このセロトニンは、合成麻薬のLSD によく似た物質であり、トリプトファンというアミノ酸からつくられています。

セロトニ ンが、いかにして食欲を抑えるかというと、消耗を抑えることによってです。

ここのとこ ろが、少しややこしいので、お金にたとえます。

お金をたくさん稼いできても、ドンドン 使うとなくなってしまいます。

その反対に、お金を少ししか稼げなくても、稼いだ以上に 使わなければ、貯金は増えます。

つまり、インとアウトとによって、貯金の額が決まるわ けですが、アウトの方を止めるのがモルヒネであるということが分かったわけです。

セロ トニンは、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)の快感、いわゆる感覚的なレベルの快 感があったときには増え、食欲が抑えられます。

それとともに、高次な意識の喜びがあっ たときにも増えます。

「思いは物質化される」と、私はよくいうのですが、それはセロト ニンの増え方についても、あてはまっていたのです。

だからこそ、ヒトは地域や社会や仲 間たちのあいだで、どのような存在になり、どのように思われるかは、とても大切なこと なのです。

いわゆる人望のある人というのは、いつも元気で、とてもスッキリとしていま す。

その逆に、「嫌だなあ、不輪快だなあ、困ったなあ」というように多くの人から思わ れている人というのは、いつも元気がなく、鬱屈していて、病気がちです。




◎セロトニンとダイエットの関係




◆太る

@脂っこいものを食べる・・セロトニンが減る・・・・食べたくなる。


A強いストレスを受ける・・セロトニンが減る・・食べてストレスを緩和しようとす る・・高カロリー系、アルコール系へと、どうしても手がいく。

B「嫌だなあ、不輪快だなあ、困ったなあ」と思う・・「嫌だなあホルモン」が分泌され る・・セロトニンが減る・・食べたくなる。




◆痩せる

@炭水化物を中心にした物を食べる・・セロトニンが増える・・食欲を抑える。

A味覚、視覚、聴覚、嗅覚、触覚の五つの感覚が快と感じる・・脳内モルヒネ系が豊富に なる・・セロトニンの消耗を抑える・・脳内のセロトニンが増える・・食欲を抑える。

B意識レベルを高める・・脳内モルヒネ系が豊富になる・・セロトニンの消耗を抑え る・・脳内のセロトニンが増える・・・食欲を抑える。

そのように見てくると、「お腹をすかせて、痩せる」ことがダイエットだというのは、は っきりと間違いであることが分かってきます。

要するに、私たち人間も、多くの動物も、 脳内麻薬という快楽物質のお世話になって生きているのです。

快楽物質がなくなると生き ていけないほど、とても大きなお世話になっているのです。

快楽系というものがなくなる と、いかに人間がひどいストレスにさらされるかは、癌の末期の人を見るたびに思うこと です。

癌の未期になってしまうと、非麻薬系の鎮痛剤で痛みをとってあげるのですが、そ れだけではけっして幸せになれないのです。

幸福ホルモン、快楽ホルモンが分泌されなく なると、いくら痛みや苦しみがなくなっても、それだけでは幸福な気持ちにはならないの です。

多幸感がわいてこないのです。

あらゆる動物が快楽を求めています。

動物の一種で ある人間もまた、快楽を求めています。

しかし、意識系が非常に高まった動物である人間 は、快楽だけではダメで、幸福感というものが必要なのです。

快楽と幸福は、別のもので す。

おいしいものを食べておいしいと思うのは、快楽系です。

それは、感覚的な満足であ り、動物レベルの快感です。

そのとてもおいしいものを、家族団欒(ダンラン)で、楽し く希望に満ちた話などをしながら食べるとき、人間らしい幸福感に包まれるのです。

ドー パミンやセロトニンは快楽ホルモン系であり、幸福感を感じるものは、β−エンドルフィ ン系です。

最終的には、意識系でこのβーエンドルフィンをどのように手に入れるかでし ょう。

人間も最初は、快楽系の性欲的なものから入るのでしょうが、健全に推移すれば、 その後は必ず質を高めて家庭的なものや愛情系を求めるようになります。

そうして、最終 的にはかなり高い意識の世界にまで昇っていった人が、これまでにもたくさんいました。

そのような人は、遣伝子が求めている世界に、ずっと近づいていけたということでしょう。






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