身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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基礎代謝そのものを高める。
朝起きがけに、ふとんのなかでじっとしているときに消費されるカロリーの量を、基礎代
謝といいます。
また、基礎代謝とは車でいうアイドリングのようなものです。
その基礎代
謝を高める物質にはどのようなものがあるかは、分かっています。
甲状腺の病気に、バセ
ドー病というのがあります。
甲状腺ホルモンがたくさん出て、甲状腺の機能が高まる病気
です。
そのため、バセドー病にかかると、代謝がどんどん高まって、「痩せの大食い」と
いうように、食べても食べても痩せてしまいます。
食欲が非常に進んで、お通じが一日に
何回もあって、非常によく汗をかいて、怒りっぽくなって、攻撃型になって、食欲が増す
のに、痩せていくわけです。
甲状腺ホルモンが、何かの拍子にそれまで以上にグーンと増
えると、途端に痩せはじめるわけです。
甲状腺ホルモンを入れさえすれば、誰でも痩せら
れます。
そのかわり、見事に病気になってしまう。
それに、きっと多くの友だちを失うこ
とでしょう。
ありあまる甲状腺ホルモンのせいで、怒りっぽくなり、攻撃型になるからで
す。
甲状腺ホルモンには、そのようなきわめてよくない副作用があることは、医者ならば
誰でも知っていますから、安易に治療に使ったりはしません。
しかし、ただたんに痩せた
いということならば、そのような方法もあるわけです。
それに、入浴にしても、そのやり
方を工夫すれば、代謝をかなり上げることが可能です。
時間がたっぷりとある休日に、四
○度ぐらいのぬるめのお風呂に長い時間入れば、代謝は上がります。
熱いお湯は、汗をか
くにはよいのですが、心臓に悪いのでやめたほうがよいでしょう。
四○度ぐらいのお風呂
であっても、長いあいだ入っていると、体温が上がっていって、からだの中で化学反応が
起きはじめます。
体温を一度ほど上げてやるだけで、脂肪は燃えはじめます。
そのうえさ
らに、お風呂の中でストレッチなどをやると、脂肪はもっと燃えることになります。
しか
も、お風呂の中でのストレッチは、温まった筋肉によい刺激を与えることになので、から
だを引き締めるには、非常に効果的です。
出たら寒くなるような温度のお風呂に、長風呂
をしながらストレッチを何度も反復するというのは、痩せるためのたいへんよい入浴方法
です。
私たちが毎日食べることによって摂取しているカロリーが、どのような割合で消費
されているかというと、まず二三%ぐらいが、食べ物を吸収するために使われています。
運動をするのにもカロリーを消費していますが、これは二○%ほどです。
残りの五七%く
らいは、とりたてて何をするということがなくとも、基礎代謝として消費されています。
ですから、まったく運動をしないと、摂取カロリーの二○%ずつくらいが、からだの中に
脂としてたまっていくことになります。
そのことを逆にいうと、どんなに一生懸命に運動
をやっても、だいたい二○%くらいのカロリーしか消費しないということです。
つまり、
運動だけではたいして痩せることはできないということです。
では、どうすればよいのか
。
やはり、もっとも重要なのはメンタルヘルスではないでしょうか。
嫌なこと、不愉快な
ことがあったときに、「嫌だなあ、不愉快だなあ」と、思うことは仕方のないことです。
しかし、いつまでも「嫌だなあ、不愉快だなあ」と思い続けたり、ことさら深刻に受け止
め過ぎたりすると、「嫌だなあホルモン」が分泌されてしまいます。
そうすると、からだ
の中での脂の増え方が違ってきます。
私はそのことに、とてもこだわりを持っています。
二つ目に、食べ過ぎないということは言うまでもないことですが、脂を増やすようなもの
を食べないということも大切です。
カロリーは適正であっても、脂肪の多いものを食べる
と、それは人間のからだの脂肪へとすぐに変わってしまいます。
それがどのくらいの割合
かというと、九七%にものぼるという研究もあります。
ところが、同じ二○○○キロカロ
リーを摂るにしても、炭水化物系で摂ると、わずか一%しか脂になりません。
炭水化物は
グリコーゲンというかたちになるので、熱エネルギ−となって出ていきやすいからです。
そうしたことから、食べる物の内容というものが、ダイエットには非常に重要になってき
ます。
ダイエットなのだから、要するに入れるカロリーを少なくすればいいというような
、単純なことではないのです。
そのこととも関連するのですが、人間が太っているという
ときには、体内に蓄積された脂のことを考えなければなりません。
その人の身長と体重だ
けで、太っている太っていないを決めるべきではないのです。