身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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要約
☆朝食をしっかりと食べ、お風呂の入り方、水の飲み方を工夫し、ストレッチなどを行っ
て、基礎代謝を上げることが大切である。
しかし、もっとも重要なのはメンタルヘルスで
ある。
「嫌だなあホルモン」を分泌させないようにし、体内の脂肪を燃やすことにより体
重を減らすことが、ダイエットの王道である。
☆肥満には、上体が肥満しているリンゴ型(内臓型)と、下半身が肥満している洋梨型(
皮下脂肪型)があり、危険なのは内臓に脂がたまるリンゴ型である。
リンゴ型肥満の場合
でも、ウエストをヒップで割った数字が、以下の範囲内にあれば一応は安心である。
W/H
男性…○・八以下
女性…○・七以下
脂肪細胞には、白色細胞と褐色細胞の二種類がある。
白色細胞というのは、太っていくと
きの原因となる細胞であり、その数が増えることにより「過形成性肥満」(乳幼児や子供
に多い)になり、一つ一つのボリュームが増えることにより「肥大性肥満」となる。
白色
細胞の数が決まるのは、以下の三つの時期である。
・お母さんのお腹から生まれてくる三か月前の妊娠末期
・生後一年余りの乳児期
・思春期
☆両親が太っていると子供も太りがちだが、二○%は肥満児になっていない。
生活の仕方
を工夫すれば、肥満は防げる。
☆体重を減らすことではなく、脂肪を燃やすことがダイエットである。
体重を減らすこと
だけを目標としたダイエットは、無理を重ねるため、必ずリバウンドする。
リバウンドを
すれば、筋肉が減り、脂肪は増えることになり、ダイエットをする前よりも状態が悪くなる。
☆体内の脂肪を減らすためには、脂肪分を含む食べ物を摂らず、穀物と野菜にポイントを
置いた〃コクサイ食〃に切り換えるべきである。
かつては、三大栄養素ということで、動
物性タンパクも必要とされたが、最近の研究では「動物性タンパクは、とる必要がない」
ということになってきている。
食べ物の質について、根本的に考え直さなければならない
時期にきているのである。
☆食事中に水をとると血糖値が一気に高くなり、それが原因で誘発されるインスリンによ
って脂がつくられる。
そのため、食事の前三○分から食後一時間くらいまでは、極力水分
をとらないようにする。
しかし、その他のときは、一日にニリットルくらいの水を飲んだ
ほうがよい。
水は一種のエネルギーであり、空腹時に水をとると新陳代謝が高まり、カロ
リーを消費させることができるからである。
☆脳内モルヒネ系のなかで、食欲を抑えるのにもっとも大きな力をふるうのはセロトニン
である。
セロトニンとダイエットの関係は、以下のようになっている。
◆太る
@脂っこいものを食べる・・セロトニンが減る・・食べたくなる。
Aストレス・・セロトニンが減る・・食べてストレスを緩和しようとする・・高カロリー
系、アルコール系へと、どうしても手がいく。
B「嫌だなあ、不愉快だなあ、困ったなあ」と思う・・「嫌だなあホルモン」が分泌され
る・・セロトニンが減る・・食べたくなる。
◆痩せる
@炭水化物を中心にした物を食べる・・セロトニンが増える・・食欲を抑える。
A昧覚、視覚、聴覚、嗅覚、触覚の五つの感覚が快と感じる・・脳内モルヒネ系が豊富に
なる・・セロトニンの消耗を抑える・・脳内のセロトニンが増える・・食欲を抑える。
B意識レベルを高める・・脳内モルヒネ系が豊富になる・・セロトニンの消耗を抑え
る・・脳内のセロトニンが増える・・食欲を抑える。
☆我慢をし、歯を食いしばってダイエットをしてはならない。
「嫌だなあ、不愉快だなあ
、つらいなあ」と思うと脳のなかのセロトニンという物質が減り、猛烈に食欲が出てくる
。
それを無理に我慢すると、そのことがまたストレスになり、いずれどこかでプッツンを
し、そのあと過食に走ることにもなりかねない。
拒食と過食とを繰り返すと、からだがガ
タガタになる。
単品主義によるダイエットも、結果は無理なダイエットと同じようになる
ので避けるべきである。
脳内モルヒネ系のはたらきに自然に沿うかたちで、食事、筋肉、
五感の刺激、意識の切り換えという四本柱のバランスを整えないかぎり、ダイエットに成
功するはずはない。