身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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要約







☆ダイエットは、自分の意志だけでチャレンジできる冒険であり、ストレス解消にも役立 つ。

同じ目的を持った多くの仲間と一緒に頑張れば、なおよい結果が得られる。




☆ダイエット成功の秘訣は、脳の中にある。

大脳新皮質と大脳辺縁系とをバランスのとれ た状態にし、潜在脳がダイエットをプログラミングしはじめれば、あとは自動的に進み、 リバウンドもしない。
そのうえ、瞑想とストレッチを続ければ、約八割はリバウンドしな い
(アサヒビール薬品の調査では、八五%もの人がダイエットに失敗したと感じている) 。




☆ダイエットの大敵は、ストレスである。

強いストレスにあうと、脳内モルヒネ系が減り 始め、食欲がわいてくる。
それに、高いレベルの楽しみがない人は、食欲や性欲などの肉 体の欲望系に頼りがちである。
高次な欲望に目覚めれば、β−エンドルフィン系の脳内麻 薬が大量に分泌され、セロトニンの消費を抑えられ、脳内のセロトニンの量が増える。
そ うなると、セロトニンには食欲を抑える作用があるので、食欲から抜け出せる。




☆食べたいという欲望は、つきつめていくと物質が引き起こすメカニズムである。

食欲は 満腹中枢と摂食中枢によってコントロールされていて、満腹中枢はブドウ糖の濃度が上が ることにより満足し、摂食中枢は脂肪酸を吸収することによってかえって食欲が増進され る(満腹中枢と摂食中枢の両方が満足しないと、食欲はおさまらない)。
脂肪酸は、脂っ こいものを食べたときにも出る。
そのため、脂っこいものを食べれば食べるほど脂肪酸が 出て、もっと食べたくなる。
これは明らかに矛盾だが、食欲のメカニズムとしては、その ようになっている。
一○時と三時におやつを食べたくなることは、このことと密接であり 、朝食や昼食の質を考え直さなければならない。




☆心理学者マズロー博士は、人間の欲求を、次の五つに分類している。

@、生理的欲求

A、安全の欲求

B、所属と愛の欲求

C、承認の欲求

D、自己実現の欲求

マズロー博士のいう「自己実現の欲求」にまで、欲求の段階が到達していなければ、私た ちは「生理的欲求」や「安全の欲求」「所属と愛の欲求」などを我慢することができない ことは、よく知られている。
そこで、一つ付け加えたいのは、その「自己実現の欲求」と は、遺伝子のプログラミングに沿った生き方をしてみたいという欲求であるということだ 。
私たちのからだはもとより、生き方そのものも遺伝子レベルでプログラムされていると 、私は考えているのだ。
英米では、女優とか社会的にレベルの高い人には肥満者が少ない という現実を指して、セルフエスティーム(自尊心)と呼んでいるが、これなども「自己 実現の欲求」と密接であると思う。
ダイエットというのは、ただたんに体型を整えるとい うだけではなく、そこにはもっと根源的な価値が秘められているのである。







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