身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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魚にはミネラルもたっぷり含まれる。
●小魚を丸ごと食べてとりたいカルシウム
カルシウムというと、骨をつくるというイメージがまず思い浮かびます。
実際、体内のカ
ルシウムの99%が骨や歯に蓄積されています。
一方、血液中に存在するカルシウムは各
種酵素の働きに重要であるうえに、心臓の筋肉を正常に動かすなどの働きもあります。
カ
ルシウムの摂取が不十分だと、血液中の不足分を補うために、骨のカルシウムが血中に出
てしまい、長く続くと骨がスカスカになってしまいます。
またカルシウムが欠乏すると、
神経が過敏になりイライラしやすくもなるのです。
カルシウム補給には、イワシの丸干し
やワカサギのように骨ごと食べられたり、サクラエビ、オキアミのように殻まで食べられ
るものがよいでしょう。
ただし、魚の骨のカルシウムは吸収されにくいという欠点もあり
ます。
加熱調理したり、カルシウムを骨に沈着させる働きのあるビタミンDとともにとる
ことが必要です。
●貧皿女性に必要な鉄分
鉄分は赤血球のへモグロビンを構成する材科。
鉄分が欠乏するとへモグロビンの減少を招
いて、貧血症の原因になるのです。
女性は、月経のために慢性的に鉄分不足になりがち。
鉄なべで調理することや鉄瓶でお湯を沸かすことをすすめる人もいますが、鉄分は極端に
吸収が悪く、普通の鉄の吸収率はたったの8%。
しかし、肉や魚など動物性の食物の中に
含まれるへム鉄とよばれる鉄分なら吸収率が35%と、はるかに効率的です。
カツオ、ブ
リ、ハマチなどの血合い肉、ノリやヒジキなどの海藻類、貝類などに鉄分が豊富です。
●欠乏症に気をつけたい銅・亜鉛
銅の必要量はわずかですが、へモグロビンをつくる鉄の働きを助けます。
欠乏すると血色
素が十分にできず、貧血の原因になります。
亜鉛も必須ミネラルの一つ。亜鉛は尿や汗と
いっしょに体外へ排出されてしまうので、常に補拾する必要があります。
欠乏すると成長
が遅れたり、ものを食べても味が感じられない、味覚障害の原因になるともいわれていま
す。
銅も亜鉛も抜群に豊富なのはカキです。