身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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脳の働きを活発にするDHA
●魚の脂肪は植物油と同じ
脂肪という言葉を聞いただけで、美容の大敵とか、成人病を招く諸悪の根源だといったふ
うに、ついマイナスのイメージを持ってしまいがち。
でも、脂肪は、体の大切なエネルギ
ー源です。皮下脂肪が、なくなってしまえば、体力が続きません。
要はバランスの問題と
いうことです。
ところで、魚の脂肪が動物性でありながら、栄養学的には植物油と同じも
のと見なされていることはご存じですか?
魚の脂肪は、飽和脂肪酸(固形油脂をつくる)
は20%ほどで、残りは不飽和脂肪酸(液体油脂をつくる)です。
植物油に含まれるリノ
ール酸という不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールが、血管に付着して動脈硬化をお
こすのを防ぐ性質を持っています。
一方、魚の脂肪は、血液が固まって、血栓ができるの
を防ぐ働きがあるのです。
魚の脂肪は、血栓によって、心筋梗塞がおこるのを防ぐだけで
はありません。
今、魚の脂肪に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とIPA(イコサ
ペンタエン酸)という不飽和脂肪酸が、世界中で高い関心を集めています。
特にDHAは
「頭の働きをよくする」成分として注目されています。
●脳のために一生必要なDHA
最近の研究で明らかになったのは、魚に含まれるDHAが、脳の発達と重要な関係を持っ
ているという点です。
DHAを投与したネズミと投与しないネズミを比軟したところ、投
与したネズミのほうが学習能力が優れているという報告があります。
なぜそうなったので
しょうか。
脳細胞は、神経細胞の突起を伸ばして、他の脳細胞とくっつき合いながら、神
経同士のネットワークを発達させていきます。
脳細胞がこの突起を増やしたり、伸ばした
りするのに必要なのが、DHAなのです。
脳細胞が成長段階である胎児や、乳幼児のとき
はもちろん、老人になるまで、DHAは脳の活動を維持するために一生必要です。
しかし
DHAを含んでいるのは魚介類や、魚介類を食べる動物だけです。
牛や豚などには含まれ
ていません。
DHAを多く含んでいるのは、マグロ・サバ・サンマ・イワシなど、脂肪分
の多い魚です。
季節によっては安く大量に出回る魚ですから、どんどん献立に取り入れた
いものです。