介護予防
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気管切開(気切)カニューレで誤嚥が

予防できますか?








気切カニューレで完全に誤嚥を予防することはできません。

カフ付きのカニューレであっても,カフをすり抜けて唾液などの液体は気管に入り込んでしまいます。

嚥下障害のある人に,メチレンブル一(blue dye)などの色素を口の中に入れると,

カフを膨らませていても気切孔から青色の色素が出てくることから,

カニューレでは誤嚥を防止できないことがわかります。

さて,絵を見て空気の流れを考えてみてください。



@カフ付きカニューレでカフが膨らんでいれば嚥下運動も制限されますし,

A咽頭から喉頭に入りかかった食物などはそのまま重力に引かれて気管のほうに落ちていきます。



@Aの理由でカフ付きカニューレを使用しているときは嚥下にたいへん不利なことがわかります。

一方,カフなしカニューレでは嚥下運動はしやすくなりますが,

気道に入りかかった誤嚥物はそのまま誤嚥されてしまいます。

これに対して一方向弁付きのスピーチカニューレやレティナカニューレでは

吸気が気切孔から入るため咽頭残留物を吸い込むことがなく,

呼気では空気の流れが誤嚥しかかった食物を咽頭へ押し戻すように働きます。

嚥下障害の重症度にもよりますが,嚥下訓練に際しては一方向弁付きのスピーチカニューレが

使えるくらいのレベルで摂食訓練に入りたいものです。




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