介護予防
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食後に口の中が汚れています。
だれでも食べた後には口の中が汚れますが,
口唇や舌の動きが悪かったり感覚の低下があると汚れがひどくなります。
食物が残っているとわかっていても飲み込めなかったり,
感覚が麻痺していて残っていることに気づかないなどのためです。
入れ歯があると歯と歯の間や入れ歯と歯肉の間に食物が残りやすくなります。
このような状態を放置しておくと細菌が繁殖して,歯や歯茎には歯垢がつき,
舌には舌苔(ぜつたい)がつき,粘膜は炎症を起こしてきます。口臭がして,
食物の味が悪くなり,いつも口の中が粘りついて不快な気分になります。
対策は,食前と食後に必ず口腔ケアを行うことにつきると思います。
食後にお茶や白湯を飲む習慣は口の中をきれいにする役割があります
(同時にのどもきれいになります)。
しかし,これだけでは不十分で,ブラシを用いてしっかり口腔ケアを行わなければなりません。
歯だけではなく歯肉や舌など口腔内全体もきれいにします。
患者さん自身で行う場合は,鏡を見ながら行うように指導し,後で確認します。
食事の途中で口腔内に食物残渣が多い場合は,汁物やお茶,
水などを交互に与えて口腔内をきれいにしながら,次の一口ヘ進むようにしたいものです。
なお,うがいのできる人は「うがい」と口の中の「ブクブク」を十分してもらうようにします。
しかし,口腔内の食塊保持が悪い人はむせてしまいますのでうがいは危険です。
口を下に向けて注射器などで洗浄する方向をお薦めします。
うがいを高齢者に訓練するのは難しいと思います。
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