介護予防
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咳と呼吸訓練が有効だと聞きましたが

意義と方法について教えてください。








咳と呼吸訓練には,基礎訓練としての意義と,誤嚥対策としての意義があります。



(1)咳

ゴホン(エへン)と意識的に強い咳をする練習を行ってください。

これは声門や軟口蓋の強化になります。

痰や誤嚥物を勢いよく吐き出すときにも役立ちます。



(2)口すぼめ呼吸

まず,口すぼめ呼吸は肺機能強化にも役立ち,嚥下訓練全体からみて非常に重要な訓練です。

20〜30cm先のロウソクの炎を吹き消すように腹式呼吸を行いますが,

吐く息に意識を集中して2回吸って3回吐き出す(吸気2:呼気3の割合)

ようにするとよいでしょう。

痰の多い患者さんの呼吸訓練としてもお薦めできます。

食物が鼻へ逆流してくるのは鼻咽腔閉鎖機能が悪いためです。

口をすぼめて息を吐き出す(ブローイング)練習は鼻咽腔の閉鎖機能を強化します。

基礎訓練に組み込むとよいでしょう。



(3)誤嚥を防ぐ呼吸法,息こらえ嚥下(声門越え嚥下)

私たちはゴクンと食べ物を飲み込むときは息を止めていて,

飲み込んだ後,呼気(はく)から呼吸が開始されています。

この自然な嚥下と呼吸の関係を強調した方法が,この呼吸法です。

息を十分吸い込んでから息を止め,意識を嚥下に集中してゴクンと飲み込み.

その後に息を勢いよくはくようにします。

このようにすると誤嚥の危険が減少します。

食べ物を使わずに十分練習をつんでから,実際の摂食訓練で応用するとよいでしょう。




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