介護予防
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食事の途中に眠ってしまい

食べられない人がいます。








お腹に食べ物が入ると胃腸の働きが活発になります。

胃腸に血液が多く集まり,頭のほうへ行く血液は相対的に少なくなります。

また,胃腸の働きは副交感神経が調節していますので,

副交感神経が活発になるとリラックスして眠くなります。

赤ちやんがお母さんのおっぱいを半分寝ながら飲んでいるところをしばしば見るのもそのためです。

私たちおとなでも食後に眠くなったり,脱力感に見舞われたりすることがあります。

これはきわめて自然なことで,そのようなときは少し休養をとるのが

身体のためにいちばん良いことです。

交感神経と副交感神経は交互に日内リズムをもって働いています。

夜と午後の1時から2時ころ副交感神経の働きが活発になり眠くなります。

身体のリズムからみると昼寝は理屈にあっていることがわかりますね。

食後しばらく時間が経つと栄養が身体中に行きわたり,

今度は交感神経が働くようになって活力がわいてきます。

さて,高齢者や嚥下障害の患者さんが食事の途中で眠ってしまうことがあるのも同じ理屈です。

眠ってしまうと飲み込みが悪くなり,むせたり,口の中に残ってしまいます。

さてどうしたら良いでしょう。

ここで無理に口に押し込むようにして食べさせるのは危険です。

時間をかけて目がさめるのを待ってから食事を再開するのがよいと思います。

楽しい食事の雰囲気をつくったり,話しかけて覚醒をうながしたり,

味や盛りつけを工夫して食事に興味をもってもらうようにします。

いつも昼食時に眠ってしまうような場合は思い切って時間を1〜2時間ずらすとよいことがあります。

患者さんの睡眠のサイクルが食事の時間にちょうど合ってしまっているということもあります。

施設やご家庭の事情もあるでしょうが,こちらの時間に患者さんを合わせるのでなく,

患者さんのリズムにこちらが合わせるという気持ちが大切です。




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