介護予防
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食事に時間がかかる人がいます。








前項と反対の現象です。

極端に食事時間が長い場合,たとえば2時間も3時間もかかっていたのでは社会生活上問題です。

しかし,一般的に食事に時間がかかっても誤嚥がなく

栄養が十分摂取できていれぱいちおう良しとする場合もあります。

遅い理由を考えてみましょう。

パーキンソン病で,長いときで1食2時間くらいかかって食べていた患者さんの経験があります。

口へ食物を運ぶ動作が遅い,そしゃくが遅い,そしゃくから嚥下開始までが遅い,

その繰り返しで延々と食事をしているわけです。

入院中は間違って下膳されないように注意しなければなりませんでした。

ケースバイケースで対応しなければなりません。

この方はご本人,ご家族とも納得されておりましたのでそのままとしました。

また,食事に意識が集中しないために遅いことがあります。

小児が遊びながら食べたり,テレビを見ながら食べたりすると食事が遅くなるのと同じです。

これは静かな環境を整えれば比較的容易に解決できると思います。

食塊の口腔内保持や送り込みが悪い場合は,こぼさないように,

送り込みしやすいように食物形態や体位の工夫を行います。

疲れて食事の途中で休まなければならない場合はむしろ意図的に休みを入れて,

長い食事時間を誘導したほうがよいかもしれません。

味が変わらないように冷蔵庫に入れたり,温め直したりすればもっとよいと思います。

一般的には成人の場合45分ぐらいの食事時間を設定し,

不足分はおやつや補助栄養(注入)で補うことを考えます。




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