介護予防
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口からボロボロこぼしてしまいます。








口唇の閉鎖機能に障害があると考えられます。口ヘの取り込みに問題があるか,

取り込んだ食物を保持できないか,あるいは両者の混合があると思います。

顔面神経麻痺,仮性球麻痺などのときに起こります。

具体的には次のような症状があらわれます。



●唇を閉じられない,閉じ方に左右差がある

●顎が動かない

●流涎が目立つ

●実際に食物を取り込めない

●そしやくするときに口からボロボロこぼす



健常者では舌や口唇を巧みに動かして,喋りながらや,

多少下を向きながらでもこぽさずに食べることができます。

しかし,口唇の閉鎖機能に障害があると意識を集中しないとこぽれてしまったり,

上を向いていないとこぼれ出てしまうようになります。

訓練としては,



@口唇・舌の用手的なマッサージ

A寒冷刺激器を用いた皮膚のアイスマッサージ

B唇の体操

C発音練習(パパパ,タタタ,カカカ,ラララと,はっきりゆっくり発音する)などを行います。



これらは純粋に訓練としてだけでなく,

食事前の準備運動として行うと口唇の緊張がとれて摂食がスムーズになります。

口唇を使って捕食できるようになると味も良くなり,摂食全般に好影響を与えます。

実際の食事場面でこぼす量が多い場合は身体をベッドに横たえて(30度仰臥位くらい)

重力を利用するとよいでしょう。

首だけ後ろに反らせるやり方では疲労し,誤嚥の危険が高くなります。

エプロンなどを利用してこぼす量を正確に把握して,こぼす量が少なくなる工夫をしてください。

一口量を少なくする,スプーンを小さいものにかえる,バラバラになりにくい食物形態を整える,

食事に意識を集中するなどが有効です。




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