介護予防
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嚥下食はいつまで続ければよいのでしょうか?
ゼラチンタイプ食など最も嚥下しやすい食品が食べられるようになった次のステップとして
嚥下食の段階を上げる基準は図を参照して下さい。
段階的に食べ物の難易度をあげて嚥下障害の改善をはかりつつ,
健常人と同じものが食べられるように近づけます。
付録の嚥下食,段階的摂食訓練をご参照ください。
高齢者の場合,最終的にどういうレベルに達するかは口腔機能に依存します。
なかでもそしゃく力が決定的です
そしゃくに必要な歯の状態もきわめて重要です。
仮にどんなに嚥下しにくい食べ物でも,そしゃくして嚥下しやすい形(食塊=嚥下食)
に整えられれば飲み込めるとさえいえます。
知的機能も重要です。
そしゃく力はあってもそしゃくすることを忘れている場合は危険です。
また,食塊保持機能が不良なときにはそしゃく中に食塊の一部が
咽頭に流れ込んで誤嚥する場合もあります。
ただし,高齢者では嚥下力の低下が必ずあると考えて,
食べやすい食事に配慮するべきでしょう。
一方で,食べやすいものばかり食べていると摂食・嚥下能力の低下を来すという
ジレンマもかかえています。
高齢者食でも,嚥下食でも,安全に食べながら摂食・嚥下機能の訓練になるという食事を提供し,
その食べ方を指導するという考え方が理想的です。
今後の高齢化社会に向けてさらに研究が必要です。
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